コンテンツ種別写真動画複数枚｢#PR｣つき投稿 関連投稿国 指定なし日本 トルコ 関連都道府県 指定なし 並び替え投稿日順 ライク数順 コメント数順 エンゲージメント率順* * 国のお金の使い道が 異なる理由はなんだろう？ 「幸せ」の選択肢について考える [Interview] —- tattva Vol.8 @tattva_book —- * * 「幸せ」の形を選べるとしたら そこにはどんな選択肢があり どんな形があるのだろう。 ひとえに「幸せ」という言葉を口にしても そこから思い浮かべるイメージや定義は、 生まれ育った環境や背景、現在置かれている 社会的な立場によっても大きく異なるはずだ。 では、個人（私）の幸せのための選択と すべての人（社会）の幸せを保障する社会福祉制度。 相反するように見えるこれらは どのように接続し、両立し得るのだろうか？ * 2023年4月、刊行されたtattva Vol.8『Money. It's a Gas. お金とは何か？ 使い方とその仕組み』にて、『ヘルシンキ 生活の練習』の著者であり、世界幸福度ランキングで首位を取り続ける国・フィンランドと日本を行き来する、2児の母であり社会学者の朴沙羅（Sara Park）氏に取材。トピックは国のお金（税金）の使い方に焦点を当て「幸せな社会とは何か？」という問いについて。そもそも社会福祉制度ってなんだ？という基本のキから学ぶつもりでお話を伺いました。 * ーーー TOPIC.01💭 普遍主義的な福祉制度のなかで 自立とは、他人に頼ること Q1.「他人に頼ること」とはどんなこと？ Q2. 「サポート」とはなにか？ Q3. 公的・私的なサポート。2種類の違いは？ TOPIC.02💭 個人の自由意志を尊重する根底には 「自己責任」という言葉がある Q4.「1人でできる」＝「自立している」？ Q5. 自己責任とは？なにに対する責任？ TOPIC.03💭 社会福祉制度に必要なのは 多様な幸福を緩やかに保障する仕組み Q6.個人の幸福と社会の幸福は両立できる？ Q7.『多様性を保障する』という言葉の意味は？ TOPIC.04💭 私の幸福を私が決めることが 社会を良くする手段になる Q8.「比べることはしない」とはどういうこと？ Q9.選択できると思えること自体、とても恵まれている？ Q10.『私』の幸福を『私』が決めることは 社会をよくする手段になる？ ーーー * 取材前から 気になっていたのは下記の言葉。 自立とは他人に頼ること。 ――朴沙羅『ヘルシンキ 生活の練習』（筑摩書房、2021）より 「みんなに迷惑をかけてはいけない」 「一人で問題に対処できる＝自立している」 …と、暗黙の了解的に教えられて 育った人は少なくないのではないか。 人に頼ることが苦手で 助けてほしい、なんて言えない。 そしてすべて自分で抱え込んでしまう なんてことも振り返ればよくあった私自身、 朴さんの言葉の意味について知りたいと思った。 そもそも「他人に頼る」とはどんなことなのか？ * 「たとえば、どうしたって子供は泣いてしまうものですが、子供が泣くから、公共空間に足を運びづらい、車いすだから、混んでいる電車に乗りにくい……という状況がありますよね。日本では、そういった自分ではどうしようもできないことで不利益を受けるのも、自己責任の範囲に含まれてしまっている。フィンランドでは、自分で決めたことが自己責任の対象になります。言い方を変えれば、サポートを受けることは恥ずかしいことだと思い、サポートを受けずに困っていたら、それは自己責任。自分が何を知らないかについて知った上で、どんなサービスや仕組みが存在しているのかを調べるところまで含めて、自己責任で頑張ってねという感じです」 （朴沙羅の言葉より抜粋） * フィンランドでは困っているとき サポートを選ぶか否かも個人の「責任」であり 「選択」であるとされるのだそうだ。 個人の自由意志を尊重する根底には 「自己責任」という言葉がある。 そしてその言葉の対象とする範囲と捉え方が 日本と明らかに異なることにハッとした。 * * フィンランドは素晴らしい！という話ではなく そもそも「幸せ」とはなんなのか。 「サポートすること、されること」 とはどういうことなのか。 なんのために「社会」は存在するのか。 「自分」が生きていくことに精一杯なとき 「社会」という漠然とした存在について 考える余裕なんてないぞと思ってしまう人もいると思う。 けれど個人が一杯一杯で倒れそうなとき それを許してしまう社会は果たして良い社会といえるのか？ では個々人にとって良い社会は どうしたら実現可能なのか？ 一人の幸せとみんなの幸せはどう両立可能なのか？ と、そんなことを考えさせられたインタビュー。 『tattva』Vol.8、 『ヘルシンキ 生活の練習』と合わせて お読みいただけたら幸いです😉📚 ーーー 『tattva』Vol.8 Money. It's a Gas. お金とは何か？ 使い方とその仕組み 2023年4月10日発売 A5変形［150×210mm／左綴じ］ 224ページ［4色32p＋2色192p］ 定価：2,200円（本体2,000円＋消費税） 発行人：尾原史和 編集長：花井優太 デザイン：BOOTLEG Ltd. 発行所：株式会社ブートレグ ーーー2023/12/28に公開- 指定なし3.32%2060* * ［Memorandum］ ぜんぶつながっている。 空はつながっていて 海もつながっていて 地面もつながっていて この雲も遠くの地まで流れていくんだよね。 毎日、同じ場所に赴いて 空の写真を撮っているんだという 母から送られてきた言葉を見て なんだかとても、ハッとした。 どこまでも続いている そのおおらかな大地は 誰のためにあるわけでもなく 受容し、変容しながらも 多くの生命の母となり家となり 惑星って、つながりあうものごとの結晶で その事実にあらがうことなんてできないのかもしれない。 今遠く離れた地で起きていることは すべてつながりあっていて それは逆にいえば 私の暮らしているこの家の中で起きたことも 遠くの地へとつながっていく ということなのかもしれないな、と思う。 心の内で感じた嬉しさや悲しさや憤りや 守りたいと思う大切なひとを思う気持ちや ありがとう、と感謝する気持ちや そうした目に見えない些細な感情の粒は やがて透明な物質になって 風にのり、地球の裏側にまで運ばれていく気がしている。 （そこから生まれるのは 物理的な変化、ではないかもしれない。 けれど、そうして物事は連鎖していくのだと思う） ニュースをみて 以前はなにもできていない自分に 失望し、いてもたってもいられなかった。 同時にいま、自分にとって大事なこと 大事なひと、大事な時間は もう二度とやってこないひとときで それすらを、守れなかったらなにを守れる?とも思う。 そうして今できることはなんだろうと考えている。 ウクライナやロシア、 パレスチナやイスラエルに限った話ではない。 （自分の記憶では20年以上前から 冷戦は一時停戦状態に過ぎず いつか戦争が起きると言われ続けていたから。 急にはじまったことではなく、 ずっと封じ込まれてきた問題が 水面下から顔を出してしまったんだ、と思った） 戦争なんて、誰も望んでいない。 そんなのあたりまえだ。 （資本主義や産業にとって、 ではなく、ひとりのひととして） けれど、では、なにが原因で？ なにに対処すればいい？ 戦争ではない選択肢にはなにがある？ どうすれば別の選択肢を選ぶことが可能になる？ と多角的かつ長期的な視点で知り考える必要があるし それは大きな物事からではなく とても小さく身近な物事から考える必要がある気がしている。 （弱っている動物ほど、攻撃的になる。自分を守るために。 そんなシンプルな問題じゃないことはわかっている。 けれど、そんなシンプルな原理すらも忘れてしまうことは怖いことだと思う） いつの時代のだれの立場から どんな視点で見るかによって 歴史の解釈も、正しいとされることも よいとされることも変化し続ける。 海だと思っていたものが 実は山かもしれず 小さな穴だと思っていた暗闇は 宇宙のように広大かもしれない 正しいと思っていたことは 大きな間違いかもしれず 確かにそこにあると思っていたものは いつ姿かたちを消すかわからない 目に見えている物事が すべて正しいとは限らない。 目に見えないものも含めて （たとえば過去の時間軸や、心の内にある物事） 耳を澄まし、身体で感じ、 その上で考えないといけない。 常に揺らぎの中にある世の中で けれどわたしたちは生きていくために 日々選択と決断を迫られる。 本当なら、こっちだ！と決めたくない。 （なぜならそれは、そのほかの選択肢を 選ばない、という選択でもあるから） しかし「右足を前に」と決めなければ 前に歩き出すこともできなくなってしまう。 ひとつ確かなことがあるとしたら 生命あるかぎり それぞれに与えられている使命があるはずで その生きる道を、選択肢を奪うことは いかなる理由があっても 誰にも許されないことだと思う。 そんなことをもやもや考えながら いま自分にできることを考えている。 あらためて歴史を知り 歴史を重ね、100年後、200年後 自分はなにをのこせるのだろうと考えている。 もしくはのこせないものがあってもいいのかもしれない。 そう思いながら、仕事に向かう。 *追記* 写真の樹は2020年に撮ったもの。 自分が育つのを幼い頃から見守ってくれた大きな樹。 いつも道を通り過ぎるたび、背筋が伸びた。 今、あの樹はもういない。 ある日突然、いなくなってしまっていた。 あんなにも大きな樹が切られるなんて 信じられなかったし、悲しみと怒りといろいろな感情が押し寄せてきた。 けれどきっとあの樹は切られる前に 他の木に色々な情報や養分を分け与えたんじゃないかなと思う。（木々や植物は、根を伝い粘菌の力を借りて情報交換を行なってるといわれている）自分もそんな人間でありたいなと思う。 #ぜんぶつながっている #考えていること2023/12/08に公開- 指定なしhttps://www.instagram.com/explore/tags/ぜんぶつながっている#ぜんぶつながっているhttps://www.instagram.com/explore/tags/考えていること#考えていること1.71%1060* * 植物となり、ひととなり、まちとなり。 対話する・あじわう・ふれる・たどる・つながる 思いと行いの連鎖から循環する場を紡ぐ営みとして [Event note] —- 小石川植物祭 2023 @koishikawabotanicalfestival —- * * どことなく近くて遠い親戚のような そんな不思議な繋がりと距離感で 植物と、ひとと、まちと密度高く過ごした数ヶ月。 「はじめまして」とKASAの佐藤さんとお話をしたのが ちょうど今年の、桜がちらほらと色づいていた春先。 新参者の私を快く迎え入れてくれたチームのみなさんと 思考と言葉とアイデアを交換しながら、対話を重ねた夏。 ひんやりと肌の上に秋風を感じて 橙や黄に染まった葉の絨毯の上をふみしめる霜月。 今年も豊作です。と言わんばかりの銀杏の樹に見守られ からりとした秋晴れの下、小石川植物祭 2023を迎えました。 足を運んでくださったみなさん、出展者のみなさん、 ボランティアのみなさん、実行委員のみなさん、 そしてあたたかくサポートいただいたすべての方へ 心からありがとうございました☺️🍁🌿 * 時間はすすむものですが SNSでは未来予告が増えてしまいがちゆえに 前には歩みを進めつつ、すこしうしろをふり向いてみたいと思います👀 下記は準備期間を通じて印象にのこった思考メモ。 * * 💭「〜のための（for）」ではなく「〜と共に（with）」 植物のための、小石川植物園のための、文京区のための のような目的を基点にせずあくまで関係性はフラット。 どちらが上でも下でもなく「共に(with)」考えよう 取り組もう。歩み寄るためにできることは？という姿勢にハッとしました。 💭主語は関わる一人ひとり（視点の交わり） 今年から発足した小石川植物祭実行委員のメンバーは ふだんはそれぞれの仕事と生活を送っている個人。 どんなふうに関わるか？どう考えるか？どちらがいいか？ ひとつの物事を判断するとき、異なる視点が集まっているからこそ、価値観も異なれば言葉も方法も異なる。決定に時間がかかることもあれば、グサッとくることもある。行き違うこともありつつ、そんなときは虫眼鏡で見たり双眼鏡に持ち替えたりすればいいのだ、という発見。 💭「知る（know）」ではなく「学ぶ（learn）」 「命名〜人はなぜ植物に名を授けるのか〜」というテーマが与えられていた今回。「命名」というと植物の名前を連想してしまうけれど、ここでは「知ってもらう」のではなく体験し感じ考えることから、なにかを「学ぶ」ことが大事だよね、と初期から話していた会話が印象に残っている。知ることと学ぶことは違うのだとあらためて。そのためにはどんな問いを立てるのかが重要になる。 💭”祭り”なのだけれど”祭り”ではない 「植物祭」と書くくらいで、「小石川植物祭」は祭り。言い換えるなら、ハレとケの「ハレ」。けれど、「小石川植物祭」がつくろうとしているのは「ケ」の延長線上でもある。小石川植物園は研究施設であり、まちにひらかれた憩いの場でもある。愛でて終わるのではない、守るというのともすこし違う、植物とひととまちの関わり、広がりが自ずと生まれ、循環していく仕組みをつくること。特別な1日を作りたいのではなく、植物のことも名前を呼べるような、そんな特別な関係性を築いていくための行いとして。 💭CreationではなくCollaboration 出展プロジェクトを決定するとき、そして空間構成を検討するとき、大事にしていたのはいかにクリエイティブな作品や空間をつくるか、ではなく、いかに植物と、まちのひとと、コラボレーションできるか。ジャジャン!と完成度を上げてコンセプト通り作り込むことをしたとしても、それでは自己完結型になってしまう。いかに拡張可能な余白をのこしておけるのか。介入できる隙間をのこしておけるのか。ひとりでは完結できない（もちろん完成は必要なのだけれど）パズルのピースをつくる感覚。 etc... まだまだ書き出すとあるのですが 実行委員でも来年に向けて振り返りをしていきます。 （と、実は最終日、熱を出してしまい…反省😓 最終日きてくださった方、ご挨拶できずすみませぬ…） 最後に、小石川植物祭にお越しいただき あらためて、本当にありがとうございました🌿🤲そして実行委員のみなさん、出展者のみなさん、ボランティアのみなさんにスペシャルサンクスを🌳今後とも小石川植物祭をよろしくお願いいたします☺️2023/11/08に公開小石川植物祭 日本 東京都4.51%2737* * 虚像の黙視、盲目的遊歩。 暗視ゴーグルを装着し 鑑賞者になる、ということ。 [Exhibition note] —- 「時間的臨摹(じかんのりんぼ)」 @yamanaka.suplex @kyotoartcenter —- * 山中suplexと京都芸術センターによる共同プログラム 台北を拠点に活動するアーティストコレクティブ・ 鬼丘鬼鏟(ゴースト・マウンテン・ゴースト・ショベル) の個展「時間的臨摹(じかんのりんぼ)」を”鑑賞”した。 感覚をもっていかれて思考整理中のため備忘録として。 * 鏡が一つ。 ゴーグルが十、陳列された待合室で数分経過。 開演前、スマホの電源を切る。手持ち無沙汰になる。 せまい箱部屋に6名ほどの鑑賞者が輪になり 部屋の3辺に設置されたベンチにどことなく神妙な面持ちで座る。 みな、床面か手元を見つめている。（ここでポイントなのはぼんやり遠くや虚空を眺めている人はいなかったこと。みんな具体的ななにかを目にしようと努めていたように思う）明らかに楽しげではない。というより不穏な空気が漂っている。「なにかを待つ」ことに徹する（しかし誰にも「なにか」が実態を知らない）あのひと時は、なんとも言語化し難い不思議な時間だった。 * 13時32分。2名の男性がゆっくりと部屋の中央へ入室し、扉を閉める。「展示物には手を触れないでください」「気分が悪くなったり、恐怖を感じたひとは、このようにしてください（両手を上げる）」などの説明後、米国産の暗視ゴーグルと赤外線ライトが、一人ひとりに与えられる儀式が行われた。ひとり、またひとりと完全な暗闇へと入場。小学校の元体操室 (現京都芸術センターフリースペース)で行われる本公演は、係員の誘導「つけてください」の声により、一斉に暗視ゴーグルを装着することで始まる。というよりも本当に完全な暗闇のため、暗視ゴーグルをつけざるを得ないのである。 * みなゴーグルをつけてなんだか滑稽だな…なんて思うまもなく、緊迫感と共に電源をONにするとピカんと立ち上げ画面が現れ、しばらくしてグリーンのグリッドがチラチラと揺れ動く。低解像度の人影が目に入る。どうやら自分を含む鑑賞者らが、距離感を失って亡霊のように彷徨っているようだという情報がゴーグルの視覚を通じて脳内に伝達される。 * 数分後、状況が一変する。 6名ほどだった鑑賞者の人影が どうやら倍に増えている。...と思ったのも束の間 人の吐息と熱を数ミリ手前に感じて飛び退きそうになった。 暗視ゴーグルでは近くの情報の解像度が落ちる。 油断していた。 * ふらふらと彷徨う我々の影と対照的に 物凄い勢いで近づいてくる影、腕をぐるぐる振り回しながら方向転換する影、地べたに張り付き逆立ちする影… が緑色の画面で認知され 瞬く間に「鑑賞者（という呼称がこの状況で適切かはわからない）」の群れは散り散りになった。 頭に装着された暗視ゴーグルを頼るしかない。 ひとことも言葉を交わさぬまま、発せられぬまま （この点においては美術館の鑑賞者の振る舞いに近い） 進むべき方向感覚を失ったままに しかし「なにかの影」から逃れるように 彷徨い続ける時間はその後十数分続く。 * 思考整理中のためあくまで個人的な備忘録になるが 暗闇の中、「みる」というよりも 「みなければならない」という危機感と しかし「私たちはなにをみているのか」という疑問と 粒子の洗い「影」をもってしか 空間を認知できない不自由さと 状況を把握するために「ウロウロするしかない」 というか真っ直ぐ歩くと危険な気がするという本能? など自ずと発生したさまざまな感覚は 「歩くこと」「影をみること」「見失うこと」 「距離感の喪失」「音と熱」「鑑賞者、になること」 等について認識が更新された時間だった。 そして見るべきもの、向かうべき先 時間感覚と空間認知感覚を失うと、 ひとはこんなにもウロウロすることしかできないのか。 という発見もあった。ハンドアウト上、山中suplexの堤拓也さんによるインタビューにもある通り、鬼丘鬼鏟のディレクターであり演出家兼アーティスト・李奧森 (ヴァル・リー)による作品のコンセプトについてもまだ全く書き足りないが、体験のメモとして記録📝 * * — 鬼丘鬼鏟(ゴースト・マウンテン・ゴースト・ショベル) 個展「時間的臨摹(じかんのりんぼ)」 コンセプト：鬼丘鬼鏟 (ゴースト・マウンテン・ゴースト・ショベル) 演出：李奧森 (ヴァル・リー) 出演：王筑樺 (ワン・ジュファ)、吳立翔 (フライ・ウー)、梁俊文 (リャン・ジュンウェイ)、木村桃子 彫刻制作：木村桃子 受付・説明：井上和也、小坂浩之、林佩恩 (リム・ペイアン) 策展：堤拓也 舞台監督：十河陽平 音源制作：羅皓博 (ハウ・ルォー) 宣伝美術：見増勇介 (ym design) 記録・撮影：松見拓也 制作：松田雅代、瀬藤朋 (京都芸術センター) 助成：公益財団法人 小笠原敏晶記念財団、公益財団法人アイスタイル芸術スポーツ振興財団、Art Collaboration Kyoto 実行委員会 Co-program 2023カテゴリーＡ「共同制作 (公演事業)」採択企画2023/10/31に公開Kyoto Art Center 日本 京都府1.66%1021* * P.O.N.D. Presents DOMMUNE×P.O.N.D.2023 SPECIAL NIGHT ｢Dialogue／あたらしい対話に出会う。」 [Talk Live] —- @p.o.n.d.official —- * * ーー齟齬や不理解と度々遭遇する この時代だからこそアートは求められ、 言葉を超えた対話を生む きっかけになれるのではないか。 「Dialogue あたらしい対話に／出会う。」を コンセプトに、作家と鑑賞者、作家間、 鑑賞者間、作家と展示空間の関係性から 形成されるオルタナティブな対話を模索する パルコのアート＆カルチャーイベント 〈P.O.N.D.〉第4回目。 * アートディレクターの石塚俊さん、 RCKTの室賀聡子さんにお声がけいただき 本日夜19時より、DOMMUNEにて 聞き手を務めることになりました🙌 展示と合わせて、ぜひ渋谷PARCO にて or Youtube Live配信にて ご覧いただけたら嬉しいです⚡️ (みなさんのお話を伺えるのが とても楽しみです☺️） * * 💬前半：TALK 🎤 〈P.O.N.D.〉でADを務める石塚俊 展覧会場の空間デザインを手掛ける山田紗子ほかWHITE CINE QUINTOで特別上映が行われる 映画『すべての夜を思いだす』の清原惟監督が登壇。 デザイン、建築、映像作品を通した コミュニケーションの形に迫ります。 また4名の出展作家・山内祥太、 大澤一太、石崎朝子、 HAM（平砂アートムーヴメント）が登場し 作り手の考える「対話」の方法を語ります。 怒涛のリレートーク形式でお届けする Dialogueをお楽しみください。 * 🪩後半：LIVE⚡️ 〈P.O.N.D.〉がキュレーションするライブパート。 今回、〈P.O.N.D.〉のキービジュアルや 展覧会場内の音楽を制作した荒井優作のほか 2nd EP『L.M.L』をリリースしたばかりの Cristel Bere、新宿・WHITEHOUSEの キュレーションも精力的に行う美術作家・涌井智仁が ライブパフォーマンスを披露します。 また、夏に行われたPARCO MUSEUM TOKYOでの 個展も記憶に新しい米澤柊がDJとして プレゼンテーションを行います。 * * ==== P.O.N.D. Presents DOMMUNE×P.O.N.D.2023 SPECIAL NIGHT ｢Dialogue／あたらしい対話に出会う。」 ==== 2023/10/18 WED 19:00-23:00 ●LIVE： 荒井優作@yusaku.arai 涌井智仁 @hizakozox Cristel Bere @cristelbere ●DJ：米澤柊 @mendakoanime ●TALK： 荒井優作 @yusaku.arai 石塚俊 @microtemporal 大澤一太 @itsuhiroosawa 清原惟 @kiyoharayui 長谷川大祐 @dh_org 山内祥太 @shota__yamauchi 山田紗子（from NY）@yamadasuzuko HAM（平砂アートムーヴメント） @hirasuna_art_movement 石﨑朝子 @asako_ishi ●聞き手： 宇川直宏（DOMMUNE） 西山萌 @moe.ninnjinnlove ●入場料：無料 ●会場：〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」 🟡LIVE 配信📡⚡️ https://www.youtube.com/live/3ou2nKBHl7w?si=kieDpQbC_RU6xiPK ==== P.O.N.D. 2023 展示会期：2023年10月13日（金）-23日（月） 開館時間：11:00～21:00 会場：渋谷PARCO館内外 （PARCO MUSEUM TOKYO・GALLERY X他） 主催：「P.O.N.D.」実行委員会 @p.o.n.d.official アートディレクション：石塚 俊 @microtemporal 空間デザイン： 山田紗子建築設計事務所 @yamadasuzuko 運営・全体コーディネート： PARCO / RCKT/Rocket Company* @parco_official @rckt_rocketcompany2023/10/18に公開DOMMUNE 日本 東京都1.95%1210* * ジョージアからトルコまで 漂流した土地をめぐる ポータブル・ウルトラライトな展覧会 [Exhibition Report] —- 「風の目たち The eyes of the wind」番外編 @boundbaw_insta —- * * 風に誘（いざな）われて漂流するように。 1日限りの展覧会以降、行き先も旅程も決まっていない。 作品を恒久設置すべき「窓辺」を探し 土地から土地へ、移動を続ける20日間。 アート・アンプリファイアの吉田山により企画され 昨年、ジョージア・トビリシで始まった 「風の目たち The eyes of the wind」は ポータブルかつウルトラライトな展覧会だ。 — 今年6月、その第2回がトルコ・ イスタンブールを出発点に開催された。 そもそも「風の目たち」とはなんなのか。 企画者である吉田山と、共同主催者、 ローカルコーディネーターの藤生恭平に加え、 リサーチャーとして20日間の旅程に同行した 筆者(西山萌)を交え、3者の記憶から その足跡を辿るレポート記事が公開されました👀 * * ~~~✈️ 2023年6月1日21時55分。5cm四方に収められた20組のアーティストの作品が手製の木箱のスーツケースに載せられて、出国審査を経て預け入れ荷物として飛行機に搭乗。東京・羽田空港を出発し、約8,950km /13時間20分/2回の機内食を含むフライトを経て、現地時間6月2日朝5時15分、トルコ・イスタンブールに入国した。この木箱のスーツケースの持ち主は本プロジェクトの企画者である吉田山と共同主催の藤生恭平。 ~~~📄 ーー1日限りの展覧会の開催後、展覧会後は企画者の吉田山と共同主催の藤生によって、トルコ国内を巡り、地道に作品の恒久設置を交渉し、写真や映像でプロセスをアーカイブしていきます。 5cm四方の箱に収められた20組のアーティストの作品は飛行場の手荷物検査を通過し、遠い地に運ばれます。このように展覧会自体のテーマは、この箱に収まる必要に迫られる“不自由”であり、移動する先々の偶然によって構想が変化せざるを得ない出来事がさまざまに行われます。それは映画でいうところのロードムービーのようでもあり、演劇での“ワークインプログレス”、そしてその転用概念である、美術作品におけるプロセス自体を作品化する“ワークインプログレス”とも言い得る行いであり展覧会です。 それぞれの窓は街の景色に直結しており、外から鑑賞可能なその作品はまさにパブリックアートであり、アーティスト自体の目でもあり、そのパブリックとプライベートの境界を跨ぎつつ、その街に根付くこととなります。その窓辺の風景はアーカイブとしてまとめられます。この展覧会記録集でもあり、とてもユニークな街歩きマップとしても機能することを構想します。(ーー吉田山による展覧会の構想より) ~~~📦 空になった木箱と共に吉田山が帰国したのは日本時間2023年6月21日08時05分。20日にわたりトルコ国内で移動を続け、20作家の作品の恒久設置を交渉し、それらのアーカイブをするというプロジェクトはどのように実行されたのか。帰国後もなお、さらなる旅路に向けて現在進行形のプロジェクトの性質を加味し、本鼎談は「風の目たち」番外編として収録。収録時点トルコに拠点を置く藤生恭平（F）と日本に帰国した吉田山（Y）、西山萌（N）がGoogle map上から任意に選び出された地点から別々に歩行を開始。200分を制限時間としてzoomのライブカメラでトルコと日本を繋ぎ、事前に20組の参加作家より募った「Question」を持ち運びながら、それらの答えを探すよう言葉の記述を行った。（下記は抜粋） * * N:目的地を探しているけれど、地図にはない“目的地”を探している。目的地だけれど名前がなくて、どこにあるのかも正解もわからないというような。 Y:動き方もスケジュールも決めていなかったから、その都度軌道を更新していく。かなり即興的な国との関わり方をしていたと思います。強いていうなら形の決まっていないパズルを解いている感じに近いかもしれない。「風の目たち」という名前は「台風の目」にもかけているのですが、吹き飛ばされていくような、風の気質を自分自身も纏えたらいいなという思いがありました。 F:「風の目」として最初の1日だけ展示する。その後20日という日数をかけて1作品ごと、恒久設置する窓辺を探していく。台風のようなものですね。台風ってよくわからん巨大な風の塊で、日本だと南から北に行くにつれて勢力が弱まってどんどん消えていくわけですけれど、それは同時に大きな風が小さな風に形を変えて別の場所に流れていくということでもある。密度は小さくなるぶん勢力は縮小しているように見えますが、風の流れる範囲自体は広がっていく。 * * ぜひご一読いただけたら嬉しいです😉 （展覧会記録集でもあり、街歩きマップとしても機能することを構想した窓辺の記録、及び設置作品のアーカイブは目下編集作業が進行中💪） ＞記事はこちら📝 http://boundbaw.com/world-topics/articles/1632023/10/15に公開Istanbul, Turkey トルコ 4.17%2527* * グリッドを超えて縦横無尽に浮遊する 情報の構造・文字とデザインの関係を紐解く 企画展「もじ イメージ Graphic 展」 [Exhibition] —- 21_21 DESIGN SIGHT @2121designsight —- * * 少し出遅れましたが… (＆鋭意制作進行中ですが…) 2023年11月23日より 21_21 DESIGN SIGHTで 企画展「もじ イメージ Graphic 展」が開催されます。 * そもそも「グラフィック・デザイン」とはなんなのか。 言葉の意味、成り立ちを解体・再定義するように 特にDTP（Desktop Publishing）と呼ばれる パソコン上で出版物や印刷物のデータ制作の 多くの過程を行うことが主流となった1990年代以降の 近代のグラフィックデザインの歴史を探りながら 文字とイメージ、デザインの関係を紐解いていきます。 * デジタルネイティブといわれ 多くの情報伝達やコミュニケーションが イメージの交換を介して行われる今日。 「グラフィックデザイン」と認識するまでもなく それらは無意識のうちに生活に入り込み 価値観や記憶と結びついていたりします。 * * そもそも「GraphicをDesignする」という 行為の意味を紐解いていくと 「Graphic」 ▶︎[語源]「Graphicus(ラテン語)」 ／「Graphikos(ギリシア語)」 =(粘土板に)引っかく =文字で表現する、描く、線で表現する =記述、記録 という意味を含み * 「Design」 ▶︎[語源]「Designare(ラテン語)」 =形作る、選ぶ、考案する、計画を記号にあらわす という意味を含むことがわかります。 * 一方で15世紀の木版、銅版の発明や グーテンベルグによる活版印刷をはじめ 現在ではAdobe等のデザインソフトや プログラムを用いた描画ツールが流通し 技術の均等化や浸透、自動化すらすすむ一方 VRやARにおけるオンライン環境の設計や 映像制作、行政の問題解決の方法を考えるなど 「グラフィックをデザインする」という行い自体 産業と技術の発展、生活様式の変化や 経済システムと密接に関係しながら 社会の要請に応え、あるいは争うように あるときは意思表示、態度表明として ますます多様化&拡大しつつあるのではないでしょうか。 * 会場では、国内外約50組のグラフィックデザイナーの制作物を展示。漢字や仮名の使い分けや、縦書き、横書きといった特有の表現方法をもち、文字と図像が混ざり合う日本のグラフィック文化が、グローバルなデジタル情報技術とどう向き合い、何を生み出してきたか、そしてどのような可能性をみせているかを13のテーマに分けて紹介します。 * 1.テクノロジーとポエジー／2.造形と感性／3.メディアとマテリアル／4.言葉とイラストレーション／5.キャラクターと文字／6.書物の構造と風景／7.デザイナーと言葉／8.ファッションとカルチャー／9.ヴァナキュラーとリージョナル／10.文字と身体／11.グローバル性と固有性／12.パブリックとパーソナル／13.言語を越えて * 日々大量のビジュアル情報が飛び交い、つくり手も受け手も効率性を重視せざるを得ないことの多い現代において、グリッドを超えて縦横無尽に浮遊する文字やイメージのあり方、それらの結合や合間にたちのぼるエネルギーを感じることで、あらためてグラフィックデザイン本来の楽しさや豊かさを発見する機会となれば幸いです。 * * ＝＝＝＝＝ 企画展「もじ イメージ Graphic 展」 会期：2023年11月23日（木・祝） - 2024年3月10日（日） 会場：21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1＆2 展覧会ディレクター：室賀清徳、後藤哲也、加藤賢策 @kiyonori_muroga , @tetsuya_goto , @katokensaku グラフィックデザイン：LABORATORIES 会場構成：中原崇志 @takahi1976 会場構成協力：吉田あさぎ @asagiyoshida 企画協力：西山 萌 @moe.ninnjinnlove 参加デザイナー： 明津設計、秋山 伸、アドビ、有馬トモユキ、石塚 俊、上西祐理、Experimental Jetset、M/M (paris)、大島依提亜、大原大次郎、岡﨑真理子、葛飾出身、上堀内浩平、川谷康久、菊地敦己、北川一成、小池アイ子、 佐々木 俊、佐藤可士和、佐藤 卓、John Warwicker (Tomato)、鈴木哲生、Sulki & Min、祖父江 慎+コズフィッシュ、大日本タイポ組合、立花ハジメ、立花文穂、The Designers Republic、投票ポスタープロジェクト、戸田ツトム、中島英樹、仲條正義、永原康史、名久井直子、野田 凪、Noritake、服部一成、原 研哉、羽良多平吉、BALCOLONY. 、平林奈緒美、廣田 碧、松田行正、松本弦人、三重野 龍、水戸部 功、みふねたかし、宮越里子、山田和寛、吉田勝信、米山菜津子、寄藤文平、王 志弘、ほか #21_21designsight #moji_image_graphic2023/09/29に公開21_21 DESIGN SIGHT 日本 東京都https://www.instagram.com/explore/tags/21_21designsight#21_21designsighthttps://www.instagram.com/explore/tags/moji_image_graphic#moji_image_graphic5.38%3322* * 「うつろい」の輪郭 行為の痕跡に映るもの [Exhibition note] —- ニューミューテーション#5 倉敷安耶・西村涼「もののうつり」 @kyotoartcenter —- * * あるものは引き裂かれ 腐敗し、ひび割れている。 インクの厚み、素材の歪みに汚れ、傷跡。 実態としての説得力をもって 空間に配置され存在するそれらに 行為の「主体」は存在しない。 それはあくまで主体による行為の痕跡 受動的な存在でありながらキャンバスとは異なる 客体であり「うつり」である。 * 「うつり」とはなにか。 とめどなく流れる形なきもの たとえば時間や光の陰影の戯れや 実態を持たない空気や風 概念や思想を捉えようとするとき 私たちはそこに「うつろうなにか」を垣間見る。 ではそれらを「うつす」という能動的な試みは どのようなことをもって成立し なにを意味するのだろうか。 * * アーティストたちの制作手法に着目し その独自のミューテーション（突然変異）を探る 京都芸術センターの滞在制作型展示プロジェクト 「ニューミューテーション」。 倉敷安耶さん、西村涼さん 2名の作家の 「転写」あるいは「うつし」の技法に 焦点を当てた第5回目について （だいぶ時間が経ってしまったけれど） 個人的な備忘録として。 * ――一般的に転写というと、イメージを綺麗に映し取ることや、正確な複製の手法として捉えられることが多いですが、しかし2人の制作手法は、これと真逆の特性を持ちます。倉敷と西村の「転写」はむしろ、物理的なものから観念的なものまで、あらゆる外的要因が制作の過程で非可逆的に作品へと引き受けられ、転写される元のイメージと混在していく「うつし」の技法なのです。（KACアートコーディネーター・中谷圭佑さんの言葉より） * ~~~ いわゆる「転写」の「技法」以前。 「うつり」への考察が展示されていた。 ここでたとえば「うつり」を含む 行為を仮に下記のように分解してみる。 A:うつすもの（主体） B:うつされるもの（外的要因） C:うつされるさき（客体） D:うつり（イメージ） ここで「うつり」は 大きく4つの関係において AとCの間で外的要因がいかに作用し どのような関係が結ばれたのか という結果であり、結晶のようなものとして現れる。 * ニューミューテーションでは 滞在制作という形式を通じ A:作家⇄B:空間(媒介：時間と行為) A:作家⇄B:素材(媒介：画材と手法) も焦点になっていた。 * 倉敷安耶さん、西村涼さん の 二者に共通するのは 探求する対象として 「転写」という 伝統技法を選択しながら 作家自身の感覚を通じ 常に環境に対して反応し続けることで 「転写」の形式を固定化せず 営みとして変容可能な方法としている視点。 * 主体と客体とメディウムと外的要素が 融合していくように作品の総体を成しているが 結果として固有名詞を持たない「うつり」は しかし明らかな「形跡」としての説得力と 圧倒的な存在感を持って現れていた。 ~~~ * ――食物を体の中に取り込むことは生物学的行為であると同時に、文化的実践の所産であり、他社の身体との事実上の融合でもある。食生活習慣は肉体を統制する。食卓とは最小単位の一時的な共同体だ。（倉敷安耶さんの言葉より） ――川の流れや生い茂る草むら、四季の移り変わりなど、私達の日常はとりとめのないものたちに囲まれ成り立っている。それらは、私の生きるという物語の欠片であると同時に、他者の物語の欠片でもある。更には、私たちが生まれる前から積み重ねられてきた壮大な生の物語とも言える。私はそんな欠片たちをプラスチック版やスケッチを通じて線でトレースしてきた。それらの線は、本来形を持たない生命の移ろい、日々経過する時間を、かつてそこにあった流れの規制に置き換え、自身のイメージとして留める事でもある。（西村涼さんの言葉より） * ~~~ うつりかわるものをうつろうものとしてうつしとる。 「描く」とは異なる「うつし」について そこにうつりこむのは作家の視点なのか はたまた環境や外的要因の作用なのか。 さらに思考を深めたくなる展示でした。 展示は終了したけれど、 「ニューミューテーション」のその後も楽しみです👀💭 ~~~ ニューミューテーション#5 倉敷安耶・西村涼「もののうつり」 @ayakurashiki @ryonishimura_works 会期｜6/24(土) - 7/30(日)*会期終了 会場｜京都芸術センター（KAC）ギャラリー北・南 KACアートコーディネーター：中谷圭佑 @al124_k.s.k 宣伝美術：岡田将充（OMD）@okada_masamitsu 撮影：花戸麻衣 @maihanato https://kac.or.jp/events/33381/2023/08/28に公開Kyoto Art Center 日本 京都府https://www.instagram.com/explore/tags/5#52.19%1360* * 「アートと観客の仲介者」の視点から 新たなコミュニティの誕生を祝福し 展示空間の可能性を考察・提案する [MASQ Exhibition] —- 「Happy Birthday」展 @hb._today @mynaviartsquare —- * * 美術館やギャラリーをはじめ 至る所でホワイト・キューブと呼ばれる 白壁の空間が乱立する昨今。 そもそも「展示空間」とはなんなのか。 そして「作品」とはなんなのか。 「鑑賞者」とは何をする人なのか。 * 価値観の複雑化する社会において 新たなアイディアやアプローチを探求する アーティストやキュレーター コレクティブ（共同体）など表現者らと協働し 展示・セミナープログラムを思考実践する 「MYNAVI ART SQUARE（MASQ）」が ついに…オープンします!🥲💠 * その柿落とし、第1回となる 展覧会のキュレーションを手掛けるのは 髙木遊さん、立石従寛さん、 月嶋修平さん、三宅敦大さんによる キュレイトリアル・コレクティブ 「HB.（エイチビー）」。 今回MASQという新たなコミュニティの誕生を祝福し これからの展示空間の可能性を考察・提案する 「Happy Birthday」展を開催します。 * 「そもそも展示空間とはなにか」 「展示を成立させる条件とはなにか」 「展示空間はなにをする場所なのか」 「アート施設としてどのような 『空間』が存在し得るか？」 「空間や什器のデザインを再考することで 新たなアートスペースや展示の地平を創り出せるか？」 * これらの問いを思索すべく 数多くの展覧会で展示計画から設営・撤収、 什器造作、施工におけるアイディアを提示し アート作品を美しく展示し 展覧会の総合的なサポートを行う 展示プレパレーター（インストーラー）の 「TRNK（トランク）」とコラボレート。 * 本展では、アート表現において 媒介者の役割を果たすキュレーター、 インストーラーというプレーヤーの職能にフォーカス。 「アートと観客の仲介者」の視点から 拡張し続ける展示空間の在り方と可能性 を再考し「展覧会前の展覧会」を開催します。 * === 💠Statement💠 1929年にMoMAが完成して以降、美術館をはじめとし、ギャラリーもホワイト・キューブという白壁の空間として作られることが多くなりました。これは一つには、作品以外の情報を空間から廃して、作品それ自体をニュートラルに見せるためのシステムです。 ですが、今ではこうした目的はわすれられ「展示空間＝白い壁のある空間」ということだけが一人歩きしているようにも思います。そうした反省もあってか、最近では単なるホワイト・キューブではなく、機能面から美術館建築を考えるような「プログラム建築」へと移行するような流れもあります。 本企画は、「これからの展示空間の在り方と可能性について」考察、提案をする展覧会です。 昨今様々なアートスペースが乱立している東京にあって、今/これから求められている/いくのはどんなスペースなのか、そして様々な人々や企業のつながりの場を創出する「仲介者」でもあるマイナビが運営するアートスペースだからことできることはなんなのかということを、キュレイトリアル・コレクティブHB.とインストーラーTRNKという「アートと観客の仲介者」のコラボレーションにて、空間や什器デザインという側面を中心に、展示、提案していきます。 この新しいスペースの誕生を皆さんと一緒に祝うことのできるような展覧会を目指します。 === 🔷PROFILE🔷 HB. キュレイトリアルコレクティブ 髙木遊、立石従寛、月嶋修平、三宅敦大によるキュレイトリアル・コレクティブ。これまでにHB.Nezu（東京）、The 5th Floor（東京）、TOH（東京）といったオルタナティブスペースを立ち上げ、運営に携わるなど、場所や状況を起点に企画を構築し、特定の制度に囚われないキュレーションを実践してきた。現在は、それぞれが大阪、金沢、京都、長野を拠点に、特定の場所を持たない共同体として活動している。 === * 展示開催は明日2023年7月27日より。 そもそも私たちはなにをもって 展覧会と呼んでいるのだっけ？と あたり前すぎる問いに向き合いつつ 「鑑賞する」だけでは終われない? ストイックな展示と空間 になっています。 (詳細は書ききれないので後日! と、写真だと伝えきれない 裏の裏がかくされているのが この展示の面白さでもあります 空間と行動と身体の拡張される感覚…） ぜひお祝いしにいらしてください~🎂☺️ * * ＜実施概要＞ タイトル：「Happy Birthday」 会期：7月27日（木）ー9月16日（土） 会場：マイナビアートスクエア 東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー22F 開館時間：11:00～18:00 休館日：日・月・祝 入場料：無料 * * ~~~ Photo_Shinichi Ichikawa @_s_ichikawa_2023/07/27に公開Kabuki-za 日本 東京都2.3%1430* * であう。つなぐ。ひろがっていく。 ビジネスとアートの交差点から 生きるを思考するプラットフォーム 「MYNAVI ART SQUARE」がオープン。 [Platform Release] —- @mynaviartsquare —- * * 海の青のそのまた向こう。 陽の光を受けてきらきらと ただまっすぐな水平線がつづいているとき 私たちはどうやってその先に 世界が広がっていると思えるのだろうか。 * 選択肢があると知らなければ あるいは望まなければ道はひらけないように 道標になるのはただ想像するしかない景色を 思い描こうとする力なのかもしれない。 * ここ数年、自分より若い世代の子たちから 進路について相談を受けることが多くなった。 そうして、輪郭をもたない「未来」は 不確かで信用ならないものなのに 迷ってはいけない、転んではいけない、 立ち止まってはいけない、正解を選ばなくては、と。 そんなムードをより一層強く感じるようになった。 そんなこともあって チームの皆さんとともに 本腰で向き合ってきたお仕事。 * 岐路に立つひとをナビゲートしてきたマイナビの 学生、ビジネスパーソン、企業、教育機関と アーティストの繋がりを後押しするプラットフォーム 「MYNAVI ART SQUARE（MASQ）」が 東銀座、歌舞伎座タワー22Fにオープンします。 * * MASQは 複雑化する社会で 美術・教育・福祉・テクノロジーなど さまざまな分野を横断し、既成概念や 固定観念にとらわれない 思考や生き方をナビゲートすべく 新たなアイディアやアプローチをもたらす アーティストやキュレーター、研究者や コレクティブ（共同体）など表現者らと協働。 多様な展示プログラムのほか、セミナープログラム を模索＋企画していくプラットフォームです🤔💭 * そのなかのひとつの取り組みとして オフィス空間を展覧会空間として再解釈し 日頃のワークシーンのタイムライン上に 「鑑賞する」という行為を取り入れる 「MYNAVI ART SQUARE IN OFFICE」 というプロジェクトをスタート。 第一弾となる今回は 土屋未久さん、横山麻衣さん、楊博さん 酒井建治さん、藤倉麻子さん、沼田侑香さん、 村田啓さんの視点にフォーカス🔎 インタビューを通じて下記の6つの観点から その視点と思考を紐解いています👀💭 ~~~ 💭TOPIC.01◎WHY？ 創作の原点。なぜつくる？ 「つくる」行為を動詞であらわすとしたら？ 💭TOPIC.02◎WHEN？ アートが生まれるとき。アイデアが生まれるのはどんなとき？ 💭TOPIC.03◎WHAT？ 視線の先にあるもの。なにを見ている？ 💭TOPIC.04◎WHERE？ 制作の背景。どこから生まれる？ 💭TOPIC.05◎HOW？ 制作のプロセス。どのようにつくられる？ 💭TOPIC.06◎WHO？ アーティストである前に…。どんなひと？ ~~~ * ビジネスの文脈において しばしばアートが何かの道具のように語られること 「理解する」ことを前提に、効能を見出されてしまう 「アート思考」という言葉が苦手な一方 わかる人にだけ届けばいいと「アート」が 特権化されることにも違和感を覚えていた私にとって MASQはそれまでと異なる アートとビジネスの交差点になるよう願いながら ぜひたくさんの人が意見を交換し合える場所に なったら良いなぁと ふだんは聞かない質問をあえてしてみるなかで 彼らの目にはそんなふうに世界が映っていたのかぁ…！ と目から鱗で笑けてしまった取材の時間を過ごしました🤔💭 （感謝です！） * 明日からはじまる展示企画についてはあらためて。 そして現在MASQの公式instagram @mynaviartsquare は西山がちまちまとテキストを書いています。 読みものとして、お時間ある際にでも ちらっと覗いていただけたらとても嬉しいです☺️ そしてご意見、ご感想、お待ちしています！ ~~~~ 💠INFORMATION MYNAVI ART SQUARE マイナビアートスクエア 〒104-0061 東京都中央区銀座四丁目12番15号歌舞伎座タワー22F2023/07/27に公開Kabuki-za 日本 東京都3.93%2431* * 精神性と身体性をつなぐ装置として。 フィジカルな紙の束を再考する ブックデザイン・アーカイヴス [Edit exhibition] —- @spbs_tokyo —- * * 「木」の根元を 一筆の線で結ぶ。 あらゆるひと、もの、こと その時代に流れるものごとが一瞬 「本」として束ねられることで浮かび上がるのは そこにどのような一筆を加えたか という行為の形跡であり 一筆を加えたことによって立ち上がる現象 のような気がしている。 * 「本」という文字を辞書で調べると 【名】草木の根の方。 もと。物事のはじまり。大もと。 という意味が記されている。 「木」に一本足した漢字の「本」は 樹木の根元、おおもとをあらわすのだそう。 * 「book」という単語を辞書で調べると 【動】書き残すこと、予約すること 古期英語 bocian（特許を与える）から変化した 古期英語 boc が由来と記されている。 * ~~~~~~ 19世紀末イギリスの芸術家・思想家の ウィリアム・モリスは、かつて このような言葉をのこしています。 最も重要な芸術を問われたなら 「美しい家」と答えよう、その次に重要なのは 「美しい書物」と答えよう―――。 （Statementより） ~~~~~~ * * 「家」は宿木のように。 風雨から身を守り ひとと時を共にする場として 誰かの拠り所となり続ける。 そして持ち主から次の時代の持ち主へ。 古くなった建材を修理したりアレンジしながら 代々引き継がれることで続いていく。 * 石板から聖書を由来とする西洋の「book」と 木簡や巻物を由来とする東洋の「本」とでは ルーツや意味するところが異なるものでありながら 現代では同じ空間に並列に扱われる。 そして時代をあらわす鏡のように形を与えられ 価値観を映しだす”現象”の如く流通し 人の手から手へと時空間を超えて 思想や記録を共有するメディウムとして紡がれていく。 * * メタファーとしての「家」と「本」。 二者は異なるもののようでありながら 時間軸を越境する空間と営みを内包し 精神性と身体性を行き来しながら 社会にはたらきかける装置として とても近しい性質をもつのかもしれない。 * ……と、前置きが長くなってしまいましたが SPBSの工藤慎平さんにお声がけいただき ORDINARY BOOKSの三條陽平さん NEUTRAL COLORSの加納大輔さんと共に 六本木・森アーツセンターに位置し 遡ること1988年にはじまった文化教育施設 「アカデミーヒルズ」にて 「フィジカルな紙の魅力を再考する ブックデザイン・アーカイヴス📚」という展覧会を開催。 西山は紙の束である本というメディウムを通じ 「ブックデザイン」の行為にフォーカスした 4つの性質から記述・分類・展示することを試みました。 * * ＝＝＝ 【ブックデザイン行為・4分類】 * Archive・記録／保管する 行動の軌跡や展覧会の空間、過去から現在に至る作品群まで。時空間を超えてテキスト・写真・絵画・コンポジションといった情報の形に質量を与え、誌面に定着し保管する。 Translate・翻訳／変換する 脈々と受け継がれるアイデンティティに思想や問い、語り継がれる物語、流動的に変容する制作プロセスまで。形を持たない抽象的な概念や性質を紙の出版物に翻訳・変換する。 Express・伝える／表現する 手紙から新聞、電話やテレビ、SNSまで。今日ではオフ／オンライン上で行われるコミュニケーションをどう扱うのか。内容や相手に応じ、質感や重量、製本方法を検討する。 Experiment・試みる／実験する 紙の出版物とは何か。何をもって紙の出版物とみなされるのか。その形態・性質・制作プロセス・出版流通方法からなる常識／定義を疑うことでメディアの可能性を拡張する。 * ＝＝＝ * 展示は気がつけば昨日まで。 ここには書ききれないですが 「本」という装置について 観察・思考・記録・分析する試みは 今後も続けていく予定です。 作戦会議もせねば……🔥 （と、本について思考したい方、 いつでもお声がけください。） 最後に。工藤さん、三條さん、加納さん アカデミーヒルズのみなさん、 そして「家」と「本」を行き来するように 写真を撮影してくれた丹羽くん、 本当にありがとうございました！🙇♂️🌷 ＝＝＝ フィジカルな紙の魅力を再考する ブックデザイン・アーカイヴス📚 開催期間：2023年4月10日-7月6日 時間：朝7:00-23:00 場所：六本木ヒルズ49階 アカデミーヒルズ（エントランス・ショーケース） ■企画： 工藤眞平（合同会社SPBS） ■企画協力： 三條陽平（ORDINARY BOOKS）、西山萌（編集者） ■会場グラフィック： 加納大輔（グラフィックデザイナー） ■撮影： 丹羽惠太朗 https://www.academyhills.com/note/report/2023/2304entrance.html ＝＝＝2023/07/07に公開森アーツセンター (Mori Arts Center) 日本 東京都4.0%2480* * 漂流するように土地をめぐり 「窓辺」に作品の恒久設置を交渉する。 ポータブル・ウルトラライトな展覧会。 [Exhibition] —- 風の目たち／The eyes of the wind Vol.2 @yoshidayamar —- * * 風の目たち。 かつての遊牧部族・オスマン家を起源にもち 623年続いたとされるオスマン帝国دولتِ عليۀ عثمانيه, をルーツとするトルコへ20日間の散歩に出ます。 ……と、突発的で文脈不詳なインフォメーションを 一部のみなさんにお伝えしていたのですが…… 最小限のサイズで移動する ポータブルかつウルトラライトな展覧会 「風の目たち The eyes of the wind 」 ジョージア・トリビシで開催された昨年に続き 第2回がトルコ・イスタンブール🇹🇷で開催されます。 西山はCompanion Editorという名の怪しげな観察者 （または偶然そこに居合わせた目撃者、同行人）として 企画者であり日頃“漂流”を続ける吉田山さんと 共同主催者である美術家・藤生恭平さんと共に トルコ国内を彷徨い巡る予定です。 * * ーー5cm四方の箱に収められた20組のアーティストの作品は飛行場の手荷物検査を通過し、遠い地に運ばれます。このように展覧会自体のテーマは、この箱に収まる必要に迫られる“不自由”であり、移動する先々の偶然によって構想が変化せざるを得ない出来事がさまざまに行われます。それは映画でいうところのロードムービーのようでもあり、演劇での“ワークインプログレス”、そしてその転用概念である、美術作品におけるプロセス自体を作品化する“ワークインプログレス”とも言い得る行いであり展覧会です。 （ーー吉田山さんによる展覧会の構想より） * * エクスチェンジ・プログラムとして 昨年、吉田山さんにより構想された本展は 「作品を持ち運び、恒久設置を交渉する」 ＝「作品を現地の人に持ち帰ってもらい 街中もしくは家の『窓辺』に飾ってもらう」 （窓辺から作品が片付けられるまで展覧会は続く） という交渉を地道につづけ、写真や映像で プロセスをアーカイブするというもの。 * ここで「窓辺」は街の景色に直結し 作品は外から鑑賞可能になることで パブリックアートとして機能する。 アーティスト自体の目でもある作品は、 パブリックとプライベートの境界を跨ぎつつ その街に根付くこととなる という構想に基づいたものです。 * （昨年はジョージアの展示会場で 現地の人に作品を「窓辺」に持ち帰ってもらう ♻️新たな作品を持ってきてもらう ことにより作品と作品どうしが交換され ジョージアの作家の作品が東京・原宿で展示された。 ⇨その後さらに再び「窓辺」に恒久設置を交渉♻️） * * 「展覧会」という体での開催は1日のみ。 その後どんな旅路になるのか…… ひょんなことから吉田山さんにお声がけいただいた トルコ行き。なぜかノーという選択肢が発生せず チケットを取ったのが3週間ほど前のこと。 飛行機で明日6/1出発の予定を控えつつ ここまで書いておきながら、準備も道半ば…。 （「持ち物」という概念がやはり面白いなと。 人はミツバチのようにモノを運ぶ媒介になるともいえる） 編集者というよりも粘菌として感覚器官をフル稼働させつつ 風に身を任せて漂うことを実践してみようかと思います。 6/21に日本に戻ってくる予定ですが 観察者である自分はなにを「運び」 どのように「移動」し なにを「交換」して戻ってくるのか。 身体のメモリに記録しつつ、また近況をご報告します。 === ✈️展示会概要 🍃 風の目たち／The eyes of the wind Vol.2 会場：Freyaalt （Istanbul, Turkey） 会期：2023年6月4日 2pm-8pm （その後、街の窓辺に恒久設置予定） --- Exhibiting Artists: Ahmed Mannan @ahmedffyhvhi_ygvv Asako Ishizaki @asako_ishi BIEN @bien_jap Etsuko Ichihara @etsuko_ichihara Hiroto Terauchi @_intemple kazuki kimura @kzkkmrr1212 Kenta Ishige @isg.k Kyohei Fujio @fujinamaffujio Meguninja @meguninja Mizuki Matsuda @mizukimatsuda_ Naoshi Kondo @naoshi.con Nozomu Kishimoto @kishinozomu_0327 Rick Yamakawa @rickymkw Rintaro Fuse @fuse.oe Shota Tsukiyama @shota_tsukiyama Shu Yonezawa @mendakoanime Tomotosi @tomotossi Waka @000vva Yoshida Yamar @yoshidayamar Yuki Hori @yukihori_v Yusuke Asai @maskingplant2023/05/31に公開Istanbul, Turkey トルコ 2.93%1802* * 命名［nomenclature］ なぜ人は植物に名を授けるのか。 植物とまちについて考えるプロジェクト募集。 [Project Open Call] —- 小石川植物祭 @koishikawabotanicalfestival —- * * 建築家ユニットKASA により起案され 植物学の研究・教育を目的とする 東京大学の施設「小石川植物園」との共同で 「植物」を軸にまちについて 思考＋実践する循環型プロジェクト 「小石川植物祭 2023」。公募締め切りが 来週5月31日に迫っている….ということで 実行委員の粘菌メンバー・西山、仲間を募集中です🦠 あらためて水面下の活動を報告&ご共有します😉💪 ~~~ ●小石川植物祭 2023 テーマ● 🌿命名［nomenclature］🌿 ーなぜ人は植物に名を授けるのか。 ーー植物の名前が急速に人びとの記憶から消えつつある。私たちは、次第に「緑」とか「木々」という抽象的な言葉によって植物を遠くから「眺める」ことに終始しがちである。（中略）私たちはどれだけ植物の名前を知っているだろうか。そしてもし自分が植物に名前をつけられるとしたら、どんな名前を選ぶだろうか。命名という行為の意味と背景を探ることは、その植物が採取された当時の歴史を知り、立体的に植物を理解することを可能とするだけではない。ちょうど人間の名前を名乗ることから社会関係が築かれていくのと同様に、植物との関係を新しく取り結ぶことにもつながるだろう。（公募要項／藤原辰史さんの言葉より抜粋） ●公募内容● かの植物学者・牧野富太郎さんが 名付けたとされる植物の名前は1500種。 そもそも名前をつけるってどういうことなのか...?? どんな理由で、どんな分類で名前をつけるのか？ 4000種類の植物を研究する小石川植物園でも 名前をつけることから、研究が始まるといいます。 今年の小石川植物祭では「名前をつける」ことから または「名前に向き合う」ことから 植物とまちについて考える ART／PRODUCT／SHOP／WORKSHOPの 4つの分野において、出展プロジェクトを募集中🐞🔎 ~~~ ◎現地説明会・当日レポート📝 先日、朝9時から3時間ほどかけて 16ヘクタール、全80万点の標本が収蔵され 4000種類の植物を誇る研究機関・小石川植物園を歩き 当日レポートを公式サイトで公開しました😉◎ ~~~ 【5月13日（土）の説明ルート】 本館前（旧植物学教室と現在の本館・標本庫）🏠→伐採木置き場🪵→柴田記念館🏢→冷温室・温室🏕→薬園保存園🌿→分類標本園🔎→精子発見のイチョウ🟡→タラヨウの木🌲→東京大学総合博物館小石川分館前🏘→梅林🌱→メタセコイア🌳（朝から雨が降っていて植物たちも嬉しそうでした....☺️） こちらでは当日歩いたルートの中から、 いくつかの場所をピックアップしてご紹介します😉 〈本館前🏠〉 （旧植物学教室と現在の本館・標本庫） 牧野富太郎博士が37年間にわたって小石川植物園で仕事をしていた。牧野氏と、その共同研究者が名付けた植物は1500種類にのぼる。本館前の巨大なヒマラヤスギは100年以上の歴史がある。本館２階には植物標本庫があり、80万点の標本が収蔵されている。 〈伐採木置き場🪵〉 強風や雪、老齢化によって折れた枝や、伐採した樹木を、来園者に危険がおよばないよう仮置きしており、伐採木は業者に委託して処分してもらっている。一見ムダに見えますが、落枝や材木は花を受粉するハナバチをはじめとしたさまざまな昆虫の住処になっている💡 〈冷温室・温室🏕〉 2019年竣工。小笠原諸島などの絶滅危惧種も保護、展示している。温室のショクダイオオコンニャクは巨大な花序をつけ、その際に放つ独特の臭いも話題になる。 〈分類標本園🔎〉 500種類の植物が並んでいる。以前は形態に基づいて原始的なものから最近派生したものの順番で並べていたが、最近は遺伝子を使った分類法（APG分類体系）に基づいて、順番を並べ替えている。植物の名前を付けるには命名規約というルールがあり、時代によって変わっていく。 〈薬園保存園🌿〉 小石川植物園はもともと江戸幕府の御薬園として成立した。赤ひげ先生で有名な小石川養生所がつくられ、そのとき使われていた井戸がある🥸 〈精子発見のイチョウ🟡〉 小石川植物園のシンボルツリー。植物園に画工として務めていた平瀬作五郎という職員がイチョウの精子を1896年、世界で初めて発見した。櫓を組んで毎日イチョウの実を割り続けて、顕微鏡で観察し続けたという。日本の植物学の大きな功績として知られる。 〈タラヨウの木🌲〉 タラヨウの葉にはタンニンが含まれ、裏側を爪などでひっかくと字を書くことができる。タンニンは虫に食べられないように植物が体に蓄えているもの。 ~~~ ….と、植物園を歩くと、その知恵や形態の多様さと習性等 かなりびっくりします。身体が摂取する情報量が多すぎて ここには書ききれないのですが…… ともに考えてくれる方、お待ちしてます☺️ * *2023/05/26に公開小石川植物祭 日本 東京都3.24%1992* * 惑う人を生成し環境を観測する 「展覧会」という装置（あるいは儀式）の考察。 BIEN「プラネテス・ク ： Yの場合」 [Exhibition note] —- @floating_alps_llc —- * * 測るものは裁き（コウモリ人間） 照らすものは示し（照明） 刻むものは知らせ（メトロノーム） 転がるものが導く(サイコロ) * * 計画的偶然性のなかで 文字と数字の連なりから あるときランダムに生成される地図。 名のない空間を作品（記号）の配置が定義し 安定することのないコンポジションと 意味を与えられていない状態と時間の中で ウロウロと彷徨いながら鑑賞する。 * * 「展覧会」という不確かで刹那的な 装置（あるいは儀式）のバージョンとして 展開されていた「プラネテス・ク ： Yの場合」について。 吉田山さん（Y氏）とBIENさんにより企画され 建築家コレクティブGROUPの井上岳さんと 共に設計された「家（箱）」。 空間が決定（土地が開墾）されたのち Y氏により「家（箱）」がひらかれ 内包されるBIENさんの作品群たちが 導かれるように展開される「展覧会」。 観た後ずっとモヤ~っと思考中だったので 現時点の考察を個人的な備忘録として📝👀 * * ~~~ ●前提状況の整理（分解）💭● 「部屋」の内に 逆さまの「家（箱）」が運び込まれる。 「家（箱）」の内には作品複数点と 「サイコロ」が不規則に収められ 「家（箱）」が建てられることで 「サイコロ」のランダムな配置が決定され 「地図（指示書）」が生成・提示される。 ここで展示者となる人物（Y氏）が 「家（箱）」をひらくことで 「地図（指示書）」を読み解き 梱包を解き、作品をとりだし、空間をうろうろしながら 作品Aを地点Aへ。作品Bを地点Bへ 作品Cを地点Cへと配置する行為を繰り返し 「家」の外である「部屋」の内に 「展覧会」という“儀式”が展開されていく。 * * ここで展開された「展覧会」は タイトルで「Yの場合」としているように Y氏に示されたひとつのバージョンに過ぎず Y氏は「家（箱/空間）」の内で起きた出来事 「決定」の瞬間に関与できない。 すなわち「委ねる」ことが強制される。 （ゆえに儀式性が強調される） * ~~~ ●展示状況の記録（主観）🔎● 雑多に積み上げらた年鑑 （輝かしい功績が掲載されている）の上で 五円玉と両面テープの残骸を天秤にかけるコウモリ人間。 コピー用紙の上に結束バンドで固定された スタイロフォームの上で一粒だけ点灯した燭台型の照明。 封をされて中身不詳な小さな段ボール箱と その上に載せられた黄色いテープの破片。 イメージを失って座標を取られ壁面に掲示された新聞紙。 紙ナプキンと切り抜き写真の上に鎮座するワインボトル。 養生テープとひっつき虫の上、アンバランスなメトロノーム マニラ周辺だけが印刷された数センチの地図。 二重の植木鉢に植えられて少し元気のないサボテン。 * * 上記のような 「家（箱/空間）」に収められていた作品と 「家」の外に点在していた事物たちが 「地図（指示書）」により無作為に導かれた 配置を実行することで相互に関係を結んでいく。 （ここで「地図（指示書）」と「人」は 「作品」と「環境」の関係を結ぶためのメディウムになる） * ~~~ ●まとまりきらない思考の断片● ☑︎key01_儀式性 作品を運搬し、空間に配置する ある意味では根拠のない決定と行為の連続により 「展覧会」という”儀式”として再生される(?) ☑︎key02_メディウム 「地図（指示書）」と「人」は 「作品」と「環境」を結ぶメディウムになる。 （本展示で決定能力を持たない展示者と鑑賞者は ある意味ではフラットな関係） ☑︎key03_意味を持たない地図 サイコロの乱数の結果として示された 「地図（指示書）」は意味・意図を持たず これらがなぜ、このように配置されたのか 確かな理由や根拠は存在せず、 解釈は鑑賞者の分だけ生成される。 ☑︎key04_記号性 BIENさんの作品の一つコウモリ人間は ”グレートムーン捏造記事”という 1835年のアメリカで起こった事件を基に制作されたもの。 モチーフの持つ記号性が、展示環境にも作用する? ~~~ 本展示を通じて考えていたのは 「展覧会」というフォーマットのもつ儀式性と 作品・人・環境から生まれる一つの様態について。 「展覧会」の定義を知らない人が フラットな視点でこの状況を目にしたら 結構滑稽で怪しげなものに映るのではないか…??🤔 とあらためて感じた時間だった。 （かつて中世ヨーロッパで開催された 万国博覧会を見ても同じような気持ちになるかも?） 最終日に駆け込んで訪れた会場は パーティの如くワインを片手に 空間を彷徨う人が溢れていて 足元には「家」と諸々が鎮座している状況で これはなに。と状況を定義できないﾓﾔﾓﾔが残っていた。 けれど一見カジュアルでポップな光景なのに 思考の深淵まで持っていかれる 多くの問いを含んだ展示だからこそ あえて結論を出さずに、わかりにくいまま 残しておこうということでややこしいままメモ。 (書ききれないので周辺情報はカット)2023/05/24に公開- 指定なし3.3%2032* * 人の数だけ、違った歩き方がある。 人の数だけ、歩く理由がある。 WALKS -養老孟司 後編- — ASICS WALKING JOURNAL🏃♂️ @asics_walking — * * 歩くことで生まれる道もあれば、 空を飛ぶことで現れる道もある。 交通網に電気回線、通学路、 航路、登山道に河川……。 身の回りを見渡すと、 人工的に整備されたものから 自然に形作られたものまで、 さまざまな用途や機能をもつ道が数多存在する。 なかでも自然界には「獣道」と呼ばれる道があるが 虫の世界にも存在するという「道」は どのように生まれるものなのだろう。 * 2022年11月10日。 日が暮れるまで6時間ほど。 医学者、解剖学者であり メタバース推進協議会の代表理事も務める 研究者・養老孟司さんにお話を伺いました。 こちらでは忘れぬよう 心のメモも兼ねてその一部を記します🫧 * ~~~ 蝶の道。 光と影を行き来する空の軌跡 * 歩いて向かった先は 見渡す限り目の前に立ちはだかるススキ畑の前。 「ここです」というひと言を皮切りに スッとその隙間をわけいるように道なき道を進んでいく 養老さんを見失わぬよう、追いかけながらお話を聞いた。 「獣道は自然につくられてしまうものですよね。象の獣道はジャングルの中だとトンネルみたいですが、蝶は『蝶道』といって決まったところを通ります。これは光と影の境目にあることが多いのですが、日向に出たり影に入ったりしながら飛んでいる。理屈はいくらでもつけられますが、日が当たりっぱなしじゃ辛いでしょう。ずっと影でも嫌ですしね。蝶はまったく無意識に光る点を標準にしているんです。葉っぱの反射なんかがひとつのサインになって飛ぶ方向を決めている。だから多分、枝を1本切っても道は変わってしまうんですよ。一度ベトナムで山の頂上にいたら、カワカミシロチョウという蝶の群れが下から白い帯のように上がってきました。それで山のてっぺんまで帯が来たら、大群がばらけましたね。つまり山のてっぺんに来ると標識にするものがなくなるので、ばらけて空が暗くなりました。あんな光景を見るのは初めてでしたね」 * * 世代を超えて引き継がれる。 身体に記憶された土を求めて 物心ついたときから歩くことを覚えるように、環境に適応する方法を教えてくれるのは身の回りの風土や気候といった自然環境そのものなのかもしれない。養老さんが採集を続けるというゾウムシの種類は計り知れないが、虫のなかには身体のなかにその生活環境を記憶するだけではなく、土の記憶を世代を超えて引き継ぎ、「掘り下げる」営みを続けるものが存在する。そこから浮かび上がるのはDNAに刻まれた環境の歴史だ。 「虫について調べていくと、自ずと虫が生息するための『土』に向き合わざるを得なくなります。千葉県に土地を持つ自分の知り合いが、糞虫の親戚でキノコを食べるムネアカセンチコガネというコガネムシの生態を調べたんです。卵を産むために土を掘るのですが、どこまで掘っているのか穴を調べてみると、地表から80cmも掘りこんでいる。その土地では50cmほど掘ると関東ローム層にぶつかるんですよ。おそらくその虫は関東ローム層ができる前から地面に穴を掘って卵を産んでいたのではないでしょうか。融通が効かないから、こういう地面ではないと嫌だという癖なのではないかと思います」 * * 脳は森のように。 すべては菌糸を介して繋がっている 異なる必然性に基づいて形作られる多様な生き物たちは、なぜこの広大な自然環境で「調和」することができるのか。個々に生きていくために生み出された形や習性のひとつひとつや秩序に向き合うことは、同時にその棲かである土から木々、その総体として成立する森の複雑性へと目を向けることにつながっていく。 「木の根は菌糸を介し、菌類を通じて繋がっているとよくわかってきています。とくに大きな木というのは小さな木の面倒を見ているんです。余った栄養を菌糸に渡してほかのところに持っていってもらう。草の葉っぱを虫が食べ始めるとすぐにシグナルが出て、草が毒物を生産し始める。人の持っている神経物質に似たグルタミン酸が発せられると、毒物を作りだします。都心でも森のなかでも際立って大きい木があれば、それはおそらく『マザーツリー』と呼ばれるものです。『マザーツリー』は森の中の大先輩で、光合成も一番有利なわけですが、そこでつくられた養分を地下で菌糸に運んでもらって若木に与える。だからそういう木がそばにあると、間伐になっても周りの木が枯れないんですね。木を1本切ると、その木を切ったと思っているけれど、実はそうではないんです。森の様相を変えている。森は脳に似ていると言われていますけれど、僕は逆だと思っています。脳が森に似てできてきたんじゃないかと。森の方がずっと古いわけですからね。神経細胞を通じて信号を伝えるという構造も、間を伝達しているのは化学物質なんですよ。それを植物は直に出しているわけです」 感じること、思うこと、考えることがたくさん重なった時間。 ここには書ききれないのですが、よろしければ感想などお聞かせいただけたら嬉しいです。記事全文はウェブにてご覧いただけます📝2023/05/13に公開- 指定なし3.24%1983* * 人の数だけ、違った歩き方がある。 人の数だけ、歩く理由がある。 WALKS -養老孟司 前編- — ASICS WALKING JOURNAL🏃♂️ @asics_walking — * * ーー『歩く』ことは『動く』ことと言い換えることができます。そもそも現代社会ではじっとしていることが通常の生き方であるという前提ができている気がしますが、他の生き物なんかをみていても、本来はうろうろ歩いているのが生き物の正常な状態。『動物』というくらいですから人も本来はそうだったはずなのですが、動いていることがあたりまえであるという常識がいつからかなくなってしまったんですよね。（養老孟司さんの言葉より） * 2022年11月10日。 日が暮れるまで合計6時間ほど。 かねてより心底お会いしたいと思っていた 医学者、解剖学者であり メタバース推進協議会の代表理事も務める 研究者・養老孟司さんにお話を伺いました。 * ASICS WALKING 40周年の節目。 歩くことを考える連載「WALKS」を書かせていただき もうすこしで10回目を迎えます（感慨深い….💭） こちらでその一部をご紹介します🔎 * ~~~ * * 二足歩行、四足歩行、六足歩行…… ロコモーションと手足の関係 . 虫の眼、鳥の眼、魚の眼、蛙の眼、アバターの眼……。その視点をいつの時代、どのスケールに置くのかによって、あたりまえのように歩くことで目にしている光景は様相を変えてしまう。たとえば人が二足歩行であるのに対し、爬虫類や哺乳類の多くが四足歩行を基本とし、昆虫は六足歩行、そのほかの虫には多足歩行のものも存在するが、そもそも足の数は歩くこととどのように関係し、どう影響を与えているのか。そしてなぜ、そうした形に分岐・変容していったのだろう。 . 「世界に適応するように移動する機能のことを、場所（ロケーション）と動き（モーション）から『ロコモーション』という言葉であらわすのですが、生物の手足は元々空間内を『移動する』という機能を担ってきました。そのなかで昆虫は足を減らしていったのでしょう。元はもっと多かったのだと思います。つまり足が多いと、体をつくる上でより多くの設備投資をしないといけません。そこでできるだけ節約していった結果、6本で止まったということなのではないかと」 * * * 余白があるから変容できる。 進化の過程に目を向ける 生物の「形」に目を向けると、多様な種族に分岐するなかで、共通する点を見出すことができる。そして身体の構造を読み解くことは、さまざまな環境変化の歴史、あるいは進化の系譜を読み取る上で重要な手がかりになる。しかし、その「形」の変化はひとえに進化や退化といった言葉だけで言い表すことは難しいのかもしれない。 「生物は単細胞から発生し、身体の各部分を分化させていきますが、そのときに順序があるんです。なので機能として不要だからといってそのパーツを消してしまうことはしません。わかりやすい例を挙げると、『鼻涙管（びるいかん）』という器官は胎児の初期に原始的な鼻と目の間に溝ができるんですけれど、それが元となり発生の初期にできてくるので、残りの部分をつくっていくときに邪魔をするか助けるか何らかの役割を果たすようになります。その形だけで見ていると、涙が鼻に抜けるというわけのわからぬことをしている。けれどこれを外してしまうと基本的な顔の造りが根本的に狂ってしまうんですね。恐竜時代の化石にも残っているティラノサウルスの手があれだけ小さなものとして残り続けたのも、おそらく同じような理由でしょう」 * * 虫はどのように“記憶”している？ 錯視図形の如く世界を認知する 今ここを歩いているという現在に対して通り過ぎた場所は過去のものになっていく。行き帰りということばがあるように、今まで歩いてきた道を、わたしたちはどのような感覚を用いて把握し、記憶しているのだろうか。そして身体のスケールを変えて世界に向き合ったとき、虫はどのようにこの世界を把握、記憶しているのだろう。 「人間の視点から蝉をとらえると、あんなに大きな声で鳴いていたら他の天敵から狙われてしまうと考えますよね。よく雄の蝉が鳴いて雌の蝉を呼んでいるといいますが、蝉は耳がないからあんなに大きな声で鳴くんです。まだ詳しいことは解明されていないのですが、音をキャッチする際に、おそらく身体の一部が振動する。基本的に生物は自分の棲む環境を基準に身体を適応させているので、全体の環境は無視されます。だから各々の生活環境では辻褄が合っているんだけれど、彼らの描く世界はエッシャーの絵のようになってしまう。全体で見るとこうなるはずなのになんだかおかしいなという状況に見えるんですよね」 エッシャーの絵のように。異なるスケールに応じて成立する秩序の集合体から環境が形成されていると考えると、それらが直接意識されないままに相互に関係しあっていることが不思議に思えてくる。個々に生きていくために生み出された形の必然性が、意図されずに循環する景色の一部を成している。そのように考えていくと、個々の生物に目を向けることは、自然環境そのものの成り立ちへと目を向けることと同義なのかもしれない。 * *2023/05/13に公開- 指定なし3.93%2422* * ”CHILL”の追求×”PICNIC”への原点回帰 名のない空間と時間をつくることから 「集い」の進化系を考える。 [Edit experience] —- GUINNESS LAB ”CHILL PICNIC” @guinnessjapan —- * * 「CHILL（チル）」ってなんだ？ と考え続けて気がついたら早半年。 * 奥ゆかしさと色気。 口元にやわらかに溶けていく黒。 おおらかで肌理細やかな泡が喉を通り 気がつけば儚く消える残り香と舌触り。 * そんなひとくちが印象に深く刻まれる GUINNESS（ギネス）が一昨年立ち上げた プロジェクト「GUINNESS LAB」。 1759年、300年以上前から現在に至るまで 素材、製造方法の研究、開発にとどまらず 世間話から音楽に芸術、政治や表現を囲むように ひとが集い語らう場に欠かせない存在として 150カ国で愛されてきたというギネスと 今年はあらたな集いの形を探究すべく チルとはなにか？という問いを起点に たどり着いたひとつの形として 「CHILL PICNIC」という場をひらいてみます。 * この場所は 完成系ではなく進行形。 永続的ではなく刹那的。 散文を思わせる淡々としたトーンで 来る人の能動性が求められます。 信頼すべきチルパーソンたちと編んだ 「CHILL PICNIC」について 主観的なQ&Aとコメントで記してみます📝🤔 ＝＝＝ Q1.CHILL PICNICって？👀💭 気がつけば忙しい日々。効率よく楽しむことのできる娯楽やサービス、施設があふれるなかで、行き先を決めない散歩のように「名のない場所や時間」は豊かだなぁと感じることが あります。（コロナ禍以降、無意識のうちに目的のない時間はどんどん削減されて、よくわからない謎な場所へも足を運びにくくなったのもあるかも…）「CHILL PICNIC」は一人ひとりの感覚やユーモアを持ち寄ってはじめて生まれる場所であり時間。なにかを生み出すわけでも、達成するわけではないけれど、目的があってもなくても、ゆらゆらと揺らいでいられるひとときを過ごせる場所になったらという想いを込めています。 Q2.CHILLな時間とは？⏳🌍 名のない時間。はっきりとは思い出せない、スローモーションのように記憶されるひととき。思考するよりも先にうつらうつらしてしまうお昼の午後、もしくは遠くの空を眺めながら友人の声のゆらめきに耳を傾けている夕暮れ時。包み込まれる空間と時間に感覚を委ねられるような時間。 ＝＝＝ ”CHILL PICNIC” by CHILL PEOPLE👫👬👭 SPACE 穴があれば覗いてみたくなる。壁にもなるし、入り口にもなるし、もしかしたら隠れ家にもなる。当初、巨大な土管のアイデアを見せてもらったとき、心からお願いできてよかった…!と思えるくらい空間の定義を180°変えてしまうDODIくんによる集いの形。 MUSIC 公園を散歩するときのように歩いたり立ち止まったり。些細で身近だけれど忘れられない透き通った響き。手触りや香りを感じる音たち。バラバラなのにどこか調和していて一緒に隣に座って耳を澄ませたくなる蓮沼執太さんの音。 MUSIC ART WORK 公園や街、自然の中を歩きながら目や耳や身体で感じ取る景色や音、情景から得た要素を線や面、幾何学的な形や筆跡として記すSound Sketch。狩野岳朗さんが、蓮沼さんの音を聴きながら描いてくれた一枚の絵。 ART 布や棒切れでつくられた秘密基地。ときに“自分たちだけの場所”と思えるパーソナルスペースは、想像次第で海にも森にもなってしまう。太陽や大地を想わせる橙や青、緑色を纏うようなテキスタイルは、キャンバスにも屋根にも、マントにもなる。haru.さんがつくってくれた変貌自在な大きな布。 OBJECT まっさらで平らな板2枚にサンドされた、ぽこぽこと穴が空いた大理石のようなグレーの断面。穴の形を徹底的にリサーチし追求された曲線と直線と穴。一見すると重量を感じるフォルムの正体は粉砕された多様なスポンジからなる一点もののリサイクルスポンジ。座れるし、置けるし、寄りかかれるチーズ。なぜチーズなのかは秘密。そんなCHILLなオブジェクトをつくってくれたのは「ものや」のときくん。 FASHION 寝そべったり、包まれたり。リラックスタイムだけれどフレキシブル。オンとオフ、外と内、では括れない時間と空間に肌の上で感じていたい触り心地とともに遊び心は忘れずに。CHILLなフーディをつくってくれたkudosの工藤司さん。（小さなワッペンがとても可愛いのでみてみてほしいです…） FOOD ピクニックの語源”pick（選びとる、摘む）”からリサーチ＋メニュー開発をしてくれた細川紗良ちゃんと井口和哉さん。思考するよりも前に”感覚をpickする”体験をとサンドイッチや果物、ナッツにポテトチップス。手触りに食感、色合いに形、香りまでピッキングすることで自分だけのバスケットに。 ＝＝＝ とくに目的はないけれど...という方 ぜひふらっとお立ち寄りください。 みなさんのお越しをお待ちしています😉2023/05/10に公開ComMunE 日本 東京都3.95%2405* * ninnjinn(carrot)🥕👀 observation in the kitchen [nature note] —- にんじんの進捗 @moe.ninnjinnlove —- * * 久方ぶりの 🥕観察日記。 アイドル級を超えてもはや芸術級…。 * 吉田山さん @yoshidayamar がおみやげに 連れて帰ってきてくれた 生粋の沖縄人参。 我が家の一員になったのは4月15日。 はじめてみたときは 日頃目にしている人参たちと 姿と色と風合いが異なりすぎて 貴方は誰….という ペリー来航並みの衝撃を受けた。 （ちょっと恐れ多くて数日そのままにしていた） * そこから数日沈黙していたけれど GW、京都から帰ってきてみたら育っていた。 肌理の細かく何色か言語化しにくい 淡くも個性あるグラデーション。 気軽に声をかけてはいけない静かな威厳を感じる。 沖縄の第一印象がちょっと変わった。（かもしれない） こんな強そうなかたたちが 🥕しりしりとして食されているのか…。 * ~~~ ［人参の記録］ 黄色い方 🧑🌾育て人：平良青果さん 🥕氏名：金美にんじん 🗾出生地：「道の駅」許田 やんばる物産センター 🕑年月日（成人?）：2023年4月3日 💲価格：150円（2人参） 黒い方 🧑🌾育て人：嘉陽孝吉さん 🥕氏名：黒人参 🗾出生地：沖縄県国頭 🕑年月日（成人?）：2023年4月3日 💲価格：270円（5人参） 出会った人：吉田山さん @yoshidayamar ~~~ * * #にんじん #観察日記 #observe #個人的なメモ2023/05/03に公開道の駅 許田 やんばる物産センター 日本 沖縄県https://www.instagram.com/explore/tags/にんじん#にんじんhttps://www.instagram.com/explore/tags/観察日記#観察日記https://www.instagram.com/explore/tags/observe#observehttps://www.instagram.com/explore/tags/個人的なメモ#個人的なメモ1.74%1071* * 「植物」と考える、まちのこれから。 思考と実践を通じた循環型プロジェクト 「小石川植物祭 2023」が始動。 [Event Release] —- 小石川植物祭 @koishikawabotanicalfestival —- * * 「植物」を軸にまちについて思考し 実践する場づくりを目的とした循環型プロジェクト 「小石川植物祭」が本格的に始動🌳 ともにアイデアを考えていただける方を募集すべく 出展公募を開始しました。 （ご縁をいただき、西山も実行委員のひとりとして 植物とも対話しつつ、粘菌のように活動中です💪） * * 「街が植物園へやってきて、 植物園が街へ広がっていく」 というコンセプトから コヴァレヴァ・アレクサンドラさんと佐藤敬さんによる 建築家ユニットKASA @kovalevasatoにより起案 東京大学大学院理学系研究科附属植物園として 植物学の研究・教育を目的とする 東京大学の施設「小石川植物園」との共同で 昨年秋はじめて開催された「小石川植物祭」。 * まちの人たちとの協働で植物の魅力を「発見」 植物を用いて「創作」し、開催日に「発表」 街へ「波及」する、4つの過程を巡り 街に多様な体験の循環をつくることを目指した 昨年の経験をもと、2023年は 「『植物』と考える、まちのこれから」を あらたなビジョンに掲げ 2023年11月3日(金・祝) - 5日(日)にかけて 開催が決定しました！☺️ * * 第2回となる今回は 『植物考』や『分解の哲学』の著者でもある 京都大学人文科学研究所准教授・藤原辰史氏を キュレーターに迎え ART／PRODUCT／SHOP／WORKSHOPの 4つのカテゴリーで公募も開始しています。 ~~~~~~ 🌿小石川植物祭 2023テーマ🌿 命名［nomenclature］ ーなぜ人は植物に名を授けるのか。 生まれてきた赤ん坊に親は名前を授ける。赤ん坊は「名前」を選べないが、生涯にわたって「名前」はその子がその子であることの証となり、出会った人々と関係を築く重要な役割を果たす。（中略） 私たちはどれだけ植物の名前を知っているだろうか。そしてもし自分が植物に名前をつけられるとしたら、どんな名前を選ぶだろうか。命名という行為の意味と背景を探ることは、その植物が採取された当時の歴史を知り、立体的に植物を理解することを可能とするだけではない。ちょうど人間の名前を名乗ることから社会関係が築かれていくのと同様に、植物との関係を新しく取り結ぶことにもつながるだろう。（公募要項／藤原辰史さんの言葉より抜粋） ~~~~~~ 🌿公募内容🌿 下記のビジョンとミッションをもとに ART／PRODUCT／SHOP／WORKSHOPの4つの分野において、出展プロジェクトを募集。応募いただく分野によって制作費も一部支給されます◎ ◯ビジョン： 「植物」と考える、まちのこれから The shape of the town with “plants” ◯ミッション： ・誰もが「植物」を学び、「植物」で学べる場をつくること Create a place where everyone can learn about and from plants ・世代や分野を越えて、人や地域をつなげること Connect people and communities across generations and disciplines ・まちの資源を発見し、新たな価値を創造すること Discover the city’s resources and create new values ~~~~~~ 約4000種類の植物の育つ小石川植物園は、歩いているだけでも発見＋歓喜＋ゆるりと過ごしたくなる場所なのですが「植物」との距離を近づけてミクロな視点を持ちつつも、その発見を「まち」という自分の身体よりもひとまわり大きなスケールに広げていくことは、とても実験的で面白いことだなぁと感じています。 一緒に小石川植物祭という場を通じて植物とまちについて思考＋実践するアイデアを考えていただける方がいましたら、申し込みいただけたら嬉しいです😉 公募〆切は5月31日まで。 植物祭に出展しようかなぁ（悩む）💭という方に向けて 5/13（土）9-12時に現地説明会も開催。 こちらには西山も参加予定なので 気になるぞ~という方、ぜひに🙌 * ＝＝＝＝＝ ［ 小石川植物祭 2023 概要 ］ 会場：小石川植物園と近隣地域 会期：2023年11月3日(金・祝) - 11月5日(日) 主催：小石川植物祭実行委員会 協力：東京大学大学院理学系研究科附属植物園小石川植物園 助成：文京区社会福祉協議会Bチャレ（提案公募型協働事業） 総合ディレクター：コヴァレヴァ・アレクサンドラ＋佐藤敬 / KASA キュレーター：藤原辰史 / 京都大学人文科学研究所 准教授 公募要項＆申し込み：小石川植物祭の公式サイト https://koishikawabotanicalfestival.org/ 申し込み〆切：5月31日(水) ＝＝＝＝＝ Photo：保田 敬介（Arki Co.Ltd.）2023/05/02に公開小石川植物祭 日本 東京都6.62%4092* * バラバラな会話と記憶の螺旋。 フラットで豊かな一人称多数の語りから 無視できない“すべて”を引き受ける。 [Performance note] —- バストリオ#11「ちちち」 @busstrio —- * * ~~~ 声がした、名前を呼んでいた だれの？ 木は木であることを忘れた 木は二、三個焼けて夢を見た これは勝手に人間が思ったこと 人間は人間のことを人間のために忘れた ★北へ 荒野には白い犬がいた、ジョンではない 犬に右腕を噛まれたわたしはまったく違う人間になった たくさんの 星がみえた 人間は思った、「だれやねん」 犬はいった、「笑え」とー。 （「ちちち」より） ~~~ * 「わたしの眼球でみんながみてんねん」 「わたしはわたしではなかってん」 「わたしは生きている？」 “わたし”はときに 僕であり私であり 彼/彼女でありわたしたちであり 木であり白い犬のジョンであり人間であり 受動的であり能動的でもあり 醜くて美しく、大事でどうでもよいもので 生きていて死んでいる。 * * 今野裕一郎さんが主宰する パフォーミングアーツコレクティブ バストリオの舞台。 公演「ちちち」に、かなり、喰らった。 * ものと身体、声と音色、煌めきと揺らめき テキストとモーション、光と影、映像とスケッチ そして洋子さんから差し入れられた水俣の甘夏。 幾層にも重なる経験と断片的なまなざしが 止まったり進んだり後戻りしたり 多数の主語で複数のレイヤーによって 並走しては結ばれて呆気なく解けていく。 山下澄人さんによる小説 『壁抜けの谷』（中央公論新社）を 原案に制作されながら 舞台上に描かれるのは演者一人ひとりの全部の一部。 生活も思想も経験も“すべて”引き受けて 日常との地続きの散歩のように こと細かな物事やつぶやきが 同等の重要性を持って存在している。 因果関係や優劣はない。 点でバラバラな事象や感情や質感が、 この舞台という場をもって 出逢い重なったときにあらわれた 奇跡にも近い火花のような 熱量と緊張感がそこにはあったと思う。 バラバラでひとつ。全部が一部。 すべて、無視できないほどに 愛おしくもあるしどうでもよくもある。 一体どうしたらこんな舞台ができあがるんだろう。 * …. 4月28日（金）の上演後 演出家・今野裕一郎さんと 思考家・佐々木敦さんとの対談。 小説と演劇の違いとはなにかというお話で 印象的だったことを断片的にメモ。 ①小説には「一人称」が存在する。 演劇は基本は「一人称」ではない。けれど『壁抜けの谷』は一人称が多数。受動態っぽい主体で語られる。 ②演劇で「死ぬ」ことはできない。 舞台で役者は死ぬことができないという圧倒的な事実に向き合う。けれどバストリオは死に向かうことで圧倒的な生に向かう。 ③演劇は「くりかえす」もの。 昨日やって今日もやって明日もやる。上演をする分繰り返すことが前提。バストリオの中條くんは会期中りんごをかじり続ける🍎 ④全体に奉仕しない部分。 バストリオの舞台ではひとつの物語、全体に奉仕する部分ではなく、部分は部分として存在する。玉ねぎの皮すらも。 「自分の存在ができるだけ何かに変えられることなくそこに存在できる方法でそこにいて欲しい、すべての人たちが面白くてつまらない、動物だって植物だって嫌いだった虫とだって何かやれるようになった。現実はなんて自由で不自由なんだろう」（今野裕一郎さんの言葉より） * なぜ演劇を続けているのか。 バストリオ結成から10年の節目 あらためて考えることになったというNo.11の舞台で 舞台をつくり稽古をしながら 稽古の最中、洋子さんが甘夏を差し入れてくれたことも 日常で起きることもすべて 無視できることではなかったという今野さんが 「すべてを引き受けようと決めた」 と話していたときの言葉にぐわんときた。 （たぶん、私はこれらの舞台で起きていたことや 今野さんの話を、自分のこととして聞いていた。 いつも、ものをつくるとき、いつだってそこに集中しなくてはいけない。けれど、日々生きている中で起きるさまざまな感情の揺らぎや物事はどうしたって無視できない。どうでもいいけれど、どうでもよくない。それらもすべて無視せずに、引き受ける、作品に昇華するなんて….なんて凄まじいエネルギーを要する作業なのだろうか、というような…） * 個人的な備忘録になってしまいましたが 舞台は明後日5月2日まで。お時間ある方、ぜひ。 ＝＝＝＝＝＝ バストリオ#11「ちちち」 全8回公演 会期：2023/4/27〜2023/5/2 会場：SCOOL 東京都三鷹市下連雀3-33-6 三京ユニオンビル 5F 特設サイトURL：http://busstrio.com/tititi 原案｜山下澄人『壁抜けの谷』（中央公論新社） 作｜黒木麻衣、今野裕一郎、坂藤加菜、中條玲、橋本和加子、よだまりえ 音作｜高良真剣、本藤美咲 演出・音・照明｜今野裕一郎 宣伝美術｜乗田菜々美（デザイン）、kurokimai（絵） 音響｜岡村陽一 企画制作｜橋本和加子、中條玲 記録写真｜小泉柊介 協力｜シバイエンジン 主催｜バストリオ2023/04/30に公開SCOOL 日本 東京都https://www.instagram.com/explore/tags/11#112.56%1590<前へ12345>次へ×インフルエンサーコンテンツCSVダウンロードフォロワー総数、フォロワー増減数、エンゲージメント数、エンゲージメント率ダウンロード※ データには投稿ID, キャプション, LIKE数, コメント数の他、投稿日, 投稿URL, Reel再生数, Reel動画尺, スクリーンネーム, 名前, 自己紹介, フォロワー数, ユーザーURLが含まれます。 コンテンツをCSVでダウンロード
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