ATFやCVTフルードの循環式交換方法は無駄が多すぎる！ 「新油10リッター使ったのに、8.71リッターも捨ててるだって？！」 そんな話を聞いたら、多くの整備士さんが「そんなバカな」と驚くかもしれません。 でも、これが現実なんです。 たとえば、容量8リッターのCVTフルードを循環式で交換する場合を考えてみましょう。 まず、ドレンから4リッターを抜き、新油を4リッター入れます。 この時点で、8リッター中4リッターが新油に置き換わって交換率は50％です。 ここからが問題の始まりです。 エンジンをかけてフルードを循環させた後、廃油を2リッター上から吸い上げて捨て、さらに新油を2リッター入れます。 でも、この時点で捨てた廃油の中身、実はその半分が新油なんです！ つまり、新油を入れても、そのうち1リッターを捨ててしまっているんですね。 次に同じ工程を繰り返すとどうなるか？今度は2リッター中1.25リッターが新油に…。 さらに次は1.44リッター…。繰り返せば繰り返すほど、新油のロスが増えていきます。 10リッター使って交換率は78.9％。 それでも「まだ汚いから」と言って、さらに10リッター追加した場合、 驚くべきことに、捨てた廃油の中に8.71リッターの新油が含まれているんです。 信じられますか？ つまり、10リッター循環させても、実際に新油に置き換わるのはたったの1.3リッターしかないんです。 この事がATFやCVTフルード交換にオイルが大量に必要になる原因です かなり多くのオイルを使わなければ、なかなかきれいにならないのです 10リッター循環させても綺麗にならず20リッター循環させることも珍しくありません この無駄の積み重ねが、循環式交換の大きな問題です。 じゃあどうすればいいのか？ 循環式交換を続けるよりも、10リッターで交換を止めておくのが現実的な選択です。 たしかに、10リッターでは交換率が78.9％で「完全な新油」のようなクリアな色にはなりません。 ですが、効果は十分にあります。 さらに、例えば1万キロごとに4リッターだけを交換するような方法を取り入れれば、継続的に新油の割合を高められます。 一度に大量のオイルを使う必要はなく、無駄を大幅に減らせるんです。 無駄を減らして効率的な交換を！ 最近では、ATFやCVTフルードの交換で20リッターも使うケースが増えているそうです。 動画の影響もあるかもしれませんね。でも、実際にはそのうち12.4リッターの新油が無駄になっているんです。 お店で「トルコン太郎」などの圧送交換機を使うなら別ですが、DIYで交換するなら10リッター程度で十分です。 その分、定期的な少量交換を心がける方がよっぽど効果的。 「循環式交換の無駄」を理解して、より効率的で経済的な方法を取り入れてみてはいかがでしょうか？ 20リッターを使用しても交換率は95％程度。 さらに増やしても、**42リッターで99.8％**とわずかな向上しか得られません。 効率的なオイル交換方法 効率的に交換率を上げるには、無駄を最小限に抑えた手法が求められます。 以下の方法が特に効果的です： 1. 最初に古いオイルをしっかり排出 オイルパンを外してフィルターを交換することで、古いオイルを極力排出できます。 これにより、廃油を効率的に減らし、内部の診断も同時に行えます。 2. 交換するオイル量を10リッターに抑える 10リッターの新油を使用することで、78.9％の交換率を達成可能。 効率的に交換率を上げるため、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。 3. 定期的な交換で維持 一度に大量のオイルを使うより、適切な間隔で交換を繰り返す方が現実的かつ経済的です。 継続的なメンテナンスによって、トランスミッションの性能を安定して維持できます。 商業利用とDIYでの違い 修理工場の場合 修理工場では、20リッターを使用してオイルをクリアな状態にすることが顧客の満足度向上につながります。 このため、商業的な観点では20リッター交換も有効な選択肢です。 DIYの場合 一方、DIYで自分の車を整備する場合には、10リッター程度の交換で十分です。これにより、以下のメリットが得られます： コスト削減 必要以上のオイルを使わずに済み、経済的です。 環境負荷の軽減 使用量が少なければ、環境への影響も軽減されます。 結論：少量交換と継続的メンテナンスがカギ ATFやCVTフルードの交換では、20リッターも使う必要はありません。 効率を重視するなら、最初に古いオイルをできるだけ排出し、10リッターで交換する方法が最適です。 その後、定期的に交換を繰り返すことで、トランスミッションの寿命を延ばし、性能を安定して維持できます。 DIYでメンテナンスを行う際には、一度で完璧を目指すのではなく、無理のない範囲で継続的に取り組むことが成功の秘訣です。 #自動車整備士 #オイル交換 #CVT2025/01/12に公開20,700 回視聴 1.2%1927『10万キロ超えた車のCVTオイルは交換NG』それ、もう古い常識です！ 『10万キロ以上走った車のCVTオイルやATFは交換しないほうがいい』 以前は確かにこれが常識でした。 しかし、技術や整備機材の進化によって、この考え方は大きく変わりつつあります。 例えば、『トルコン太郎』の登場により、ATF交換の成功事例が広まり、変速ショックの軽減や加速性能の向上といった具体的なメリットが確認されるようになりました。 今日は、18万キロ走行したステップワゴンを使って、実際にCVTオイル交換を行います。 オイルパン内部の確認やストレーナー交換といった重要なポイントも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。 この動画を通じて、『壊れるリスクがあるから交換しない』という古い考え方が、 むしろトランスミッションに負担をかけてしまうことを理解しましょう。 そして、『車を長持ちさせるために交換する』という当たり前の考え方を再確認していただければと思います。 オイルパンを外す本当の目的 オイルパンを外す理由は、ストレーナー交換だけではありません。最大の目的はミッションの状態を診断することです。 コンディション診断の重要性 ATF交換の判断方法として「コンタミチェック」がありますが、オイルパンを外して内部を観察する方が遥かに正確です。例えば： ゴミの蓄積：オイルパン内がゴミだらけの場合、深刻な摩耗が疑われます。 鉄粉の付着：異常な鉄粉がマグネットに溜まっている場合、ミッション内部の異常が分かります。 残留オイルの状態：匂いや色を観察することで摩擦材の摩耗や滑りの兆候が分かります。 これらを見逃さず観察することで、ミッション本体の状態を正確に把握できます。 なぜ壊れると言われるのか？ 多くの業者がチェンジャー機だけでATFを交換し、内部状態を確認しないため、交換後に故障が発生することがあります。これが「ATFを交換すると壊れる」という誤解を生んだ原因です。 しかし、信頼できる業者はオイルパンを確認し、ミッション状態を把握した上で交換を行うため、故障リスクを極力抑えています。私自身もATF交換で壊れることはないと考えています。 FF車とFR車の違い FR車のミッション分解経験が豊富ですが、FF車はより厳しい条件下にあります。特にFF車では以下の点がポイントです： デフギヤの負担：FF車はデフギヤを内蔵し、それをATFやCVTオイルが潤滑します。このため、FR車よりもオイルにかかる負荷が大きいです。 潤滑条件の厳しさ：FF車は駆動系とデフが一体化しているため、オイル交換サイクルをしっかり考慮する必要があります。 経験に基づく真実の発信 私はベンツ、BMW、クライスラー、ジャトコ、アイシンなど様々なATミッションの分解修理経験があります。その経験を活かし、オイルパン確認の重要性を広めることで、ATF交換に対する誤解を解消し、安全なメンテナンスの普及に繋げたいと考えています。 オイルパン内を観察することは、単なる作業の一環ではなく、ミッション寿命を左右する重要なステップです。 #自動車整備士 #CVT #オイル交換 #トルコン太郎2025/01/05に公開14,300 回視聴 1.37%1413手でクランクを回し圧縮圧力が計れるのか?マニアックな実験です！ いったい何キロまで圧縮が上がれば良いのか？ コンプレッションゲージの使い方 圧縮もれしているので正確にコンプレッションを測ることが難しいのです #乗り物好きキャンペーン #自動車整備士 #エンジン修理 #車修理してみた2024/12/28に公開12,800 回視聴 1.3%12625斬新なジャッキアップ！整備士はジャッキ使いのプロでもある！常識に拘らずに使いこなそう! フロアージャッキの使い方！ リジットラックの使い方！ #ジャッキポイント #自動車整備士 #旧車 #ジャッキアップ #乗り物好きキャンペーン 2024/12/25に公開88,200 回視聴 1.03%72718バイクの車載工具にプラクレンチが入ってなかった！もはや自分で交換するものではなくなったのか? 大丈夫です！自分で交換出来ますので！ ヤマハMT03のプラグ交換しました！ #乗り物好きキャンペーン #自動車整備士 #mt03 2024/12/17に公開1,049 回視聴 1.24%121過走行車のエンジン寿命を判定する！自作工具でエンジンコンプレッションの良否判定！ シリンダー内をカメラ撮影し汚れ具合を確認！ シリンダーリーク量を測定 #自動車整備士 #旧車 #エンジン修理 2024/12/12に公開31,800 回視聴 1.09%30685秒でジャッキアップ！ 自作スタンドでジャッキアップ！ これで充分使える！邪魔にならない 簡単ジャッキアップでタイヤ交換！ #自動車整備士 #タイヤ交換 #mt03 2024/12/03に公開2,495 回視聴 0.96%212ヘッドライトテスター攻略法を教えます！ オートバイのユーザー車検で、ヘッドライトテスターに通らない場合、以下の方法で調整して合格を目指せます。 事前準備 車検場の壁に向けてバイクを停め、ヘッドライトを点灯。壁に照射される位置をマーキングし、少し後退して位置変動がないか確認します。極端にずれていなければ合格の可能性が高いです。 検査コースでの調整 ヘッドライトが上向きの場合はハンドルに体重をかけてライトを下げ、下向きの場合はハンドルを引いてライトを上げます。左右の微調整もハンドルをわずかに曲げることで対応可能です。 再テストの際のポイント 不合格後、テスターが示す焦点位置を観察し、それに合わせて調整します。焦点を微妙に動かすだけで合格範囲内に入ることがあります。 不合格時の確認 どうしても合格しない場合、検査員に不合格原因を尋ね、ヘッドライトの向きを修正して再挑戦します。 補足情報 新車でも「ロービーム」で不合格になることがあるため、バイクでは「ハイビーム」での検査が推奨される場合があります。 結論 壁での確認とコースでの微調整がユーザー車検合格のカギです。工夫を活かし、スムーズな車検を目指しましょう。 #ユーザー車検 #自動車整備士 #旧車 #CapCut 2024/10/26に公開21,700 回視聴 1.21%2089創意工夫で変えるオイル交換 ? バイクのオイル交換、こんな経験がありませんか エンジンを暖機して、 ドレンプラグを外した瞬間、熱いオイルが手にかかること オイルジョッキにオイルを注いで、こぼれないように漏斗を使って適正レベルまで入れたつもりが入れ過ぎになってしまう 少し抜こうとドレンボルトを緩めたら今度は抜きすぎになるなどの経験をしたことがある人は多いはずです 今回は電動ポンプを使って、これらの面倒な手間をすべて省きます この方法なら、オイルジョッキも手袋も必要ありません。 誰でも簡単に、そしてスピーディーにオイル交換ができる方法です 【1. エンジン暖機しないオイル交換のメリット】 まずはエンジンを暖める必要はありません 冷えた状態でドレンを外せば、ゆっくりとオイルが流れ出し、手を汚すことなく作業できます 無駄な暖機時間や燃料の消費をカットし、作業にスムーズに取り掛かれます 【2. オイル抜き出し - 電動ポンプで最大限の効率】 ドレンプラグを外せば大部分のオイルは抜けますが、 電動オイルポンプを使うとさらに効率よく、残ったオイルもきっちり回収できます。 通常のドレンでは抜けないオイルも、電動ポンプのホースがオイルパン最深部にアクセスできれば、残留オイルを吸い出せます。 次回以降はドレンを外さずに、上抜きでオイル交換を完了させることが可能で、より手軽に作業を進められます 【3. オイルフィルター交換 - 汚れにくく作業しやすい】 オイルフィルターも冷えた状態で外すため、周りにオイルが飛び散りにくく、汚れを最小限に抑えられます。 作業もスムーズに進められ、後片付けがぐっと楽になります。 【4. オイル注入- 電動ポンプの新たな発見】 オイルを新たに注入する際、電動ポンプを使えば漏斗を使う手間や、オイルをこぼす心配がありません。 入れるオイル量を事前に計る必要がない 電動ポンプを使って、オイルパンに直接ホースを挿入し注入することで、オイルレベルがリニアに反応し、精密な量の調整が可能になります。 オイルを入れすぎた場合も、ポンプで簡単に吸い出すことができ、不必要な調整作業が大幅に減ります。 【5. 最後の仕上げ - 確実なオイル量調整】 フィルター交換後にエンジンをかけると、フィルターに入った分オイルレベルが下がりますので、 再度ポンプで適正ラインまで注入します。 その後、エンジンを停止し、オイルが規定ラインに戻るまでしばらく待ってから最終確認を行います。 これにより、最適なオイル量を確保できます。 【6. 結論 - 暖機不要＋電動ポンプで圧倒的効率化】 エンジンを暖機することなく、さらに電動ポンプを使用することで作業時間を大幅に短縮し、手間も減らすことが可能です オイルジョッキやペットボトル、漏斗などオイル交換に必要な資材も圧倒的に減りますので、ガレージのスペースを有効活用できますね さらに車でも同じ方法が使えます エンジンオイルの上抜きはサクション式ポンプで廃油を吸い出す方法が広く知られていますが 新油を注入できませんので圧倒的に電動オイルポンプの方が便利です バッテリーは車両側にコードをつなぐだけですのでとっても合理的な方法だと思います オイル交換は、常識を疑い、自分のやり方を創意工夫で改善することが大切です。 創意工夫で、次のオイル交換がぐっと楽になりますよ。 #自動車整備士 #オイル交換 #旧車 2024/10/19に公開9,562 回視聴 1.16%951ATFとCVTFの圧送式交換が不可能な理由！ 整備士が知っておくべき知識です #自動車整備士 #ATF #旧車 2024/09/29に公開90,800 回視聴 1.24%90729ブースト圧と燃料圧力の関係を速攻で理解できる実験 エンジンスワップしてノーマル燃料ポンプで大丈夫か？ #自動車整備士 #旧車 #1JZ 2024/09/12に公開87,800 回視聴 2.91%2,08718旧車100psアップできる キャブレターから電子制御efiエンジンに変更 #自動車整備士 #旧車 #エンジン修理 2024/09/01に公開34,400 回視聴 2.04%58636整備士が当たり前にやっている非常識なジャッキアップ方法！ #自動車整備士 #旧車 #ジャッキアップ 2024/08/14に公開172,900 回視聴 0.88%1,22433オイル汚れと圧縮漏れの関係！ #自動車整備士 #旧車 #エンジンオイル2024/08/11に公開90,800 回視聴 1.24%94025タクシーのエンジンオイル交換をすると驚きます！ #自動車整備士 #エンジンオイル #旧車 2024/08/07に公開10,300 回視聴 1.97%1781痛い！自動車整備作業中に怪我したことありますか？ 安全な作業ルール #自動車整備士 #旧車 #怪我 2024/08/04に公開16,500 回視聴 1.68%2428どこも壊れていないのにエンジン不調になる原因は？ 自動車整備士の苦労！ マニュアルには載ってない修理 自動車整備士は想像力が必要 自動車整備士は職人ではない 自動車整備士は古い技術は捨てなければならない 自動車整備士は完成形などない！ #自動車整備士 #旧車 #エンジン修理 2024/08/02に公開81,500 回視聴 1.39%95316車を駐めるときサイドブレーキを引きますか? 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